癇癪はいつから始まる?時期と前兆サインについて

癇癪

子どもが突然激しく泣いたり暴れたりする癇癪は、いつから始まるのかと不安に感じている親御さんも多いのではないでしょうか。

「もうすぐ始まるのかな」「これが癇癪なのかな」と戸惑いながら毎日を過ごしているなら、癇癪がいつから始まるのかを知っておくことで、心の準備と対応策を事前に整えることができます。

時期と前兆サインを知っておくことが、慌てずに向き合うための最初の一歩になります。

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癇癪はいつから始まるの?

癇癪は一般的に生後18ヶ月〜2歳ごろから始まり、自我の芽生えとともに現れます。

それまでの赤ちゃんは、泣くことで不快を伝えることしかできませんでしたが、1歳半を過ぎるころから「自分でやりたい」「こうしたい」という自我が急激に育ち始めます。

やりたいことはあるのに、言葉でうまく伝えられない。体も思い通りに動かせない。そのギャップが感情の爆発、つまり癇癪という形で現れ始めます。

「イヤイヤ」と言い始める時期とほぼ重なることが多く、「イヤイヤ期の始まり」と「癇癪の始まり」はほぼ同じタイミングと考えてよいでしょう。

早い子では1歳前後から始まるケースもありますが、これも脳と自我の発達が早いサインであり、異常ではありません。

一般的に2歳前後でピークを迎え、3歳〜4歳にかけて言葉の発達とともに少しずつ落ち着いていきます。

脳科学の観点では、感情をコントロールする前頭前野の発達は非常にゆっくりで、完成するのは20代とも言われています。1歳半〜2歳の子が感情を爆発させるのは、脳の発達上ごく自然なことです。

「まだ始まっていないから安心」ではなく、1歳を過ぎたら癇癪はいつ始まってもおかしくないと心構えをしておくことが大切です。

このように、癇癪は生後18ヶ月〜2歳ごろを目安に、自我の発達とともに始まります。

次の段落では、癇癪が始まる前に現れる前兆サインについて解説します。

癇癪が始まる前兆サインとは?

癇癪が始まる前には、いくつかの前兆サインが現れることが多く、それに早めに気づくことで癇癪を未然に防げることがあります。

癇癪は突然始まるように見えて、実はその前に感情が積み上がっているサインが出ていることがほとんどです。

前兆サインの例

  • 眉をひそめる・口を固く結ぶなど表情が硬くなる
  • 「イヤ」「ダメ」の頻度が急に増える
  • ぐずぐずし始める・甘えが強くなる
  • 目をこする・あくびが出るなど眠気・疲れのサイン
  • 同じことを繰り返し要求し始める
  • 遊びへの集中が突然切れる
  • 体を硬直させたり、親から離れなくなる

これらのサインが重なってきたときは、癇癪の直前である可能性が高く、早めに対応することで爆発を回避できるケースがあります。

たとえば、眠そうなサインが出ていれば静かな場所で休ませる、空腹のサインが出ていればおやつを用意するなど、要因を取り除くだけで癇癪が起きない場合もあります。

前兆サインに気づく力は、育児の経験を積む中で少しずつ磨かれていくものです。「また始まった」と感じる前に、サインを早めにキャッチする意識を持つだけで、日常がぐっと楽になります。

前兆サインに気づく力は、育児の経験を積む中で少しずつ磨かれていくものです。「また始まった」と感じる前に、サインを早めにキャッチする意識を持つだけで、日常がぐっと楽になります。

また、前兆サインが出やすい時間帯(夕方・帰宅直後・食事前など)を把握しておくと、その時間帯に予防策を取ることができます。「夕方は公園を切り上げる」「帰宅後すぐにおやつを出す」といった工夫が、癇癪の頻度を大幅に減らすことにつながります。

このように、癇癪の前兆サインを早めにキャッチすることが、癇癪を未然に防ぐ最も効果的なアプローチです。

次の段落では、時期別の癇癪の始まり方の特徴を解説します。

時期別・癇癪の始まり方の特徴

癇癪の始まり方は時期によって異なり、年齢ごとに現れやすいパターンを知っておくことで、対応がしやすくなります。

同じ「癇癪」でも、1歳の子と3歳の子では脳の発達段階が大きく違うため、その現れ方や背景も変わってきます。

1歳前後の癇癪の始まり

1歳前後の癇癪は、言葉を持たない中での「伝えられないもどかしさ」から始まることがほとんどです。

欲しいものに手が届かない、思い通りに体が動かない、そういった場面で突然泣き崩れたり、床に倒れ込んだりする形で現れます。

この時期はまだ「癇癪」というより「強い感情反応」に近く、抱っこや気分転換で比較的落ち着かせやすいのが特徴です。

「なぜ泣いているのかわからない」という状態が続くこともありますが、この時期は原因を特定しようとするよりも、安心させることを最優先にするだけで十分です。

1歳半〜2歳の癇癪の始まり

自我が急激に育つこの時期から、いわゆる「本格的な癇癪」が始まります。

「イヤ」「自分で」という言葉が出始め、何でも自分でやりたがる一方、うまくできずに爆発するパターンが増えてきます。

着替え・食事・おもちゃの片付けなど、日常のあらゆる場面が癇癪のきっかけになりやすい時期です。

「やらせてあげる時間を作る」「少し手伝う程度にとどめる」など、子どもの「自分でやりたい」気持ちを尊重することが、癇癪を減らすポイントになります。

3歳の癇癪の始まり方の変化

3歳になると言葉が増えるため、癇癪の前に「○○がしたかった」と感情を言葉で伝えようとする場面が出てきます。

しかし、気持ちと言葉が完全に一致しないもどかしさから、途中で爆発してしまうケースが多く残ります。

この時期は「言葉で伝える練習中」という見方で、うまく伝えられたことを積極的に褒めることが大切です。

このように、癇癪の始まり方は時期によって異なり、年齢に合った理解と関わりが重要になります。

次の段落では、癇癪が始まったときに親がすべきことを解説します。

癇癪が始まったときに親がすべきこと

癇癪が始まったときに親がすべき最初の行動は、安全を確保して落ち着いた態度で近くにいることです。

「何とかやめさせなければ」と焦って声をかけたり、抱きしめようとしたりすることで、逆に刺激を与えてしまうケースがよくあります。

まず安全な場所かどうかを確認し、危険なものを遠ざけてから、静かに近くにいるだけで十分です。

癇癪が始まったときの基本の流れ

  • 安全を確保する(危険なものを遠ざける・安全な場所に移動する)
  • 声かけは最小限にする(「大丈夫だよ」など短い言葉だけでよい)
  • 落ち着くまで静かに待つ(感情の波が引くまでそばにいる)
  • 気持ちが落ち着いてから受け止める(「嫌だったね」と短く共感する)

この流れを習慣にするだけで、癇癪への対応が格段に落ち着いてきます。

最初のうちは難しく感じることもありますが、繰り返すうちに子どもも「癇癪を起こしても安心できる」という経験を積み重ね、感情の調整力が育っていきます。

親がどっしりと落ち着いていることが、子どもにとって最も大きな安心の源になります。

また、癇癪が始まった時期や頻度・きっかけをメモしておくことで、パターンが見えてきます。「いつ・どこで・何がきっかけで」という記録は、対応を改善するための大切な材料になりますし、後から振り返ったときに「こんな時期もあった」と子どもの成長の記録にもなります。

このように、癇癪が始まったときは安全確保と落ち着いた見守りが、最初に親がすべきことです。

監修

代表理事
佐々木知香

略歴

2017年 本田右志理事長より右脳記憶教育講座を指南、「JUNKK認定マスター講師」取得
2018年 幼児教室アップルキッズをリビングサロンとして開講
2020年 佐々木進学教室Tokiwaみらい内へ移転、「佐々木進学教室幼児部」として再スタート
2025年 一般社団法人 日本右脳記憶教育協会(JUNKK)代表理事に就任
塾講師として中高生の学習指導に長年携わる中で、幼児期・小学校期の「学びの土台づくり」の重要性を痛感。
結婚を機に地方へ移住後、教育情報や環境の地域間格差を実感し、「地域に根差した実践の場をつくりたい」との想いから、幼児教室アップルキッズを開校。
発達障害や不登校の支援、放課後等デイサービスでの指導、子ども食堂での学習支援など、多様な子どもたちに寄り添う教育活動を展開中。