読み聞かせで気をつけることとは?やってはいけないことと注意点

読み聞かせ

「読み聞かせは毎日続けているけど、本当に正しいやり方なのか不安」「知らないうちに逆効果なことをしていないか」と心配している親御さんも多いのではないでしょうか。

読み聞かせは良い習慣ですが、やり方によっては子どもが本を嫌いになったり、親子関係がぎくしゃくしたりすることもあります。

読み聞かせで気をつけることを正しく知ることで、今の読み聞かせをより良い時間に変えることができます。

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読み聞かせで気をつけることはなぜ大切なの?

読み聞かせで気をつけることが大切なのは、やり方次第で読み聞かせが「楽しい時間」にも「苦痛な時間」にもなり得るからです。

読み聞かせは本来、子どもにとって楽しく豊かな体験であるはずですが、親の関わり方によっては逆効果になることがあります。

「毎回感想を言わされる」「読み聞かせの途中に怒られる」「いつも親が選んだ本しか読んでもらえない」という経験が積み重なると、読み聞かせそのものへの抵抗感が生まれてしまいます。

「本を嫌いにさせたくない」という思いから読み聞かせを始めた親御さんが、知らないうちに本への苦手意識を作ってしまうというケースは少なくありません。

読み聞かせの効果を最大化するためには、「やること」の工夫だけでなく、「やってはいけないこと」を知ることが同じくらい重要です。

このように、読み聞かせで気をつけることが大切なのは、関わり方次第で読み聞かせが逆効果になり得るからです。

次の段落では、読み聞かせでやってはいけないことを具体的に解説します。

読み聞かせでやってはいけないこと

読み聞かせでやってはいけないことは、感想を強制する・途中で中断させない・読み聞かせを勉強の道具にする・無理やり続けさせるの4つが特に重要です。

これらは悪意からではなく、「もっと効果を高めたい」「正しくやらなければ」という親の真剣さから起きやすい行動です。

感想を強制する

読み聞かせが終わった後に「感想を言いなさい」「どう思った?」と毎回義務的に求めることは、読み聞かせをプレッシャーの時間にする最大の原因です。

感想を義務にすることで、子どもは「また何か言わなきゃ」というプレッシャーを持ちながら聞くことになり、内容を純粋に楽しむ余裕がなくなります。

感想は、親が一言だけ自分の感想を言い、子どもが自然に反応したときだけ対話する、というゆるいスタイルが最も効果的です。

読み聞かせ中に叱る・注意する

「ちゃんと聞きなさい」「体を動かさないで聞いて」「さっき言ったでしょ」という注意を読み聞かせ中に入れることは、読み聞かせへの否定的な感情を植えつけます。

体を動かしながら聞いている子どもも、耳ではしっかり聞いているケースが多くあります。

読み聞かせ中は「聞き方」ではなく「内容を一緒に楽しむ」ことだけに集中し、叱ることはせずに済む環境・タイミングを選ぶことが大切です。

読み聞かせを勉強・教育の道具にする

「この言葉の意味は?」「ここから何を学んだ?」と読み聞かせを学習の機会として使いすぎることで、子どもにとって読み聞かせが「テストの時間」になってしまいます。

読み聞かせの最大の価値は「楽しい体験」であり、学びは楽しんだ結果として自然についてくるものです。

教育的な意図を持つことは悪くありませんが、それを前面に出しすぎることが逆効果になります。

子どもが嫌がっているのに無理やり続ける

「毎日読まなければならない」という義務感から、子どもが明らかに嫌がっているのに続けることは逆効果です。

「今日は気分じゃないんだね、また明日にしよう」と素直に終わらせることが、読み聞かせへの拒否感を生まない最善の対応です。

嫌がっているときに続けることで「読み聞かせ=嫌な時間」という連想が強まり、長期的に読み聞かせへの抵抗感が育ってしまいます。

スマートフォンを見ながら読む

スマートフォンを見ながら、または手に持ちながら読み聞かせをすることは、子どもに「自分より大切なものがある」というメッセージを伝えてしまいます。

読み聞かせ中は子どもに向き合うことが、時間の短さを補う最大の質の確保になります。

読み聞かせでやってはいけないことは、感想の強制・読み聞かせ中の叱責・教育の道具化・強制継続・ながら読みの5つが特に注意すべきポイントです。

次の段落では、本の選び方と環境づくりで気をつけることを解説します。

本の選び方・環境づくりで気をつけること

本の選び方と環境づくりでは、親の思い込みを押しつけない・読む環境の刺激を減らすという2つの点に特に気をつけることが大切です。

本の選び方で気をつけること

「教育的に良い本」だけを選ばない

「この本は語彙力が育つ」「この本は道徳心を育てる」という理由だけで本を選んでいると、子どもの興味と一致しない本ばかりになってしまいます。

子どもが「もう一回」「続きを読んで」と言う本が、その子にとって最も効果的な本です。

教育効果と子どもの興味を両立させることを意識し、子どもが喜ぶ本を基準に選ぶことが最優先です。

「内容が幼い」と決めつけない

「もうこの年齢だから絵本は卒業」「この本は幼すぎる」という大人の判断で本を制限することで、子どもの読み聞かせへの興味を縮めてしまうことがあります。

絵本は何歳になっても楽しめるものであり、子どもが好む本を年齢で制限しないことが大切です。

同じ本の繰り返しを嫌がらない

「また同じ本か」という気持ちを顔に出したり、「違う本にしよう」と誘導したりすることで、子どもの「もう一回」という欲求を否定してしまいます。

同じ本の繰り返しは言語習得の重要なプロセスであり、親が喜んで繰り返すことが子どもの言語発達を最も促します。

環境づくりで気をつけること

テレビ・スマートフォンがついている環境で読まない

テレビがついている・スマートフォンの通知音が鳴る環境では、子どもの注意が分散して読み聞かせへの集中が下がります。

読み聞かせの間はテレビを消し・スマートフォンを置くという環境づくりが、短い時間でも質の高い読み聞かせを作ります。

子どもが疲れているタイミングを避ける

「毎日決まった時間に読む」という習慣は良いことですが、子どもが極度に疲れているタイミングでの読み聞かせは集中しにくいことがあります。

「今日は疲れているから短めにしよう」という柔軟さが、子どもにとって読み聞かせを快適な時間に保ちます。

本の選び方・環境づくりで気をつけることは、子どもの興味を優先し・繰り返しを歓迎し・集中できる環境を整えることが基本です。

次の段落では、長く続けるために親が気をつけることを解説します。

長く続けるために親が気をつけること

読み聞かせを長く続けるために親が最も気をつけるべきことは、完璧を目指さないこと・自分自身を追い詰めないことです。

「毎日完璧に読まなければ」「良い本を選ばなければ」というプレッシャーが、読み聞かせを続けられなくなる最大の理由になります。

「できない日があっていい」を前提にする

仕事で疲れた日・体調が悪い日・子どもが「いらない」と言う日は必ずあります。

「できなかった=失敗」ではなく、「また明日読もう」という前提を持つことで、プレッシャーなく長く続けられます。

週に数日できなくても、読み聞かせを続けようとしていることが子どもに伝わっています。

上手く読めなかった日を責めない

棒読みになった日・途中で噛んだ日・感情が入らなかった日があっても問題ありません。

「また明日読もう」というゆるさが、読み聞かせを10年続けるための唯一の秘訣です。

自分が楽しめる本も選ぶ

「子どもが好む本だけ」を義務として読み続けることで、親が読み聞かせに飽きてしまうことがあります。

時々は「親自身が読みたい本・面白いと思う本」を選んで読むことで、親の楽しむ姿勢が自然に伝わり、子どもも本の世界への興味が広がります。

読み聞かせは「完璧な育児」ではなく「楽しい時間」

「読み聞かせをしなければ教育的に遅れる」という焦りからではなく、「一緒に楽しい時間を持ちたい」という気持ちから続けることが、最も長続きします。

子どもが「あのころ毎晩読んでもらったな」と大人になって思い出すのは、内容よりも「一緒にいた時間の温もり」です。

長く続けるために親が気をつけることは、完璧を目指さず・できない日を責めず・自分も楽しむという姿勢を持ち続けることが最も大切なポイントです。

監修

代表理事
佐々木知香

略歴

2017年 本田右志理事長より右脳記憶教育講座を指南、「JUNKK認定マスター講師」取得
2018年 幼児教室アップルキッズをリビングサロンとして開講
2020年 佐々木進学教室Tokiwaみらい内へ移転、「佐々木進学教室幼児部」として再スタート
2025年 一般社団法人 日本右脳記憶教育協会(JUNKK)代表理事に就任
塾講師として中高生の学習指導に長年携わる中で、幼児期・小学校期の「学びの土台づくり」の重要性を痛感。
結婚を機に地方へ移住後、教育情報や環境の地域間格差を実感し、「地域に根差した実践の場をつくりたい」との想いから、幼児教室アップルキッズを開校。
発達障害や不登校の支援、放課後等デイサービスでの指導、子ども食堂での学習支援など、多様な子どもたちに寄り添う教育活動を展開中。