「読み聞かせが上手い人は何が違うのか」「自分の読み方はこれでいいのか」と疑問に感じている親御さんは多いのではないでしょうか。
保育士や図書館の司書が読むのを見て「なぜあんなに子どもが集中するのか」「自分にもできるのか」と思ったことがある方もいるはずです。
読み聞かせが上手い人の特徴を知ることで、今日から自分の読み聞かせをすぐに改善することができます。
読み聞かせが上手い人には共通点があるの?
読み聞かせが上手い人には共通の特徴があり、それは生まれつきの才能ではなく、意識と習慣によって誰でも身につけられるものです。
「読み聞かせが上手い人は声が良い」「感情表現が豊か」というイメージがありますが、実際にはそれだけではありません。
読み聞かせが上手い人に共通するのは、子どもの反応を見ながら読むこと・本の世界を自分も楽しんでいること・声や間の使い方を意識していることという3つの特徴です。
声が良いかどうか・感情を豊かに表現できるかどうかよりも、「子どもと一緒に楽しんでいる」という姿勢のほうが、読み聞かせの質を決定する最も大きな要因になります。
「棒読みでも、大好きな親の声で読んでもらえることが子どもにとって最高の読み聞かせ」という事実を知っておくことが、読み聞かせへの過剰な気負いをなくす出発点になります。
このように、読み聞かせが上手い人の特徴は才能ではなく、意識と習慣によって誰でも身につけられるものです。
次の段落では、上手い人がやっていることを具体的に解説します。
読み聞かせが上手い人がやっていること
読み聞かせが上手い人がやっていることは、子どもの反応を見ながら読む・本を事前に読んでおく・読む前に子どもの状態を整える・感想を押しつけないという4つです。
どれも難しい技術ではなく、少し意識するだけで今日から取り入れられることばかりです。
子どもの反応を見ながら読む
読み聞かせが上手い人は、本だけを見て読むのではなく、子どもの表情・目線・体の動きを見ながら読んでいます。
「この場面で目が輝いている」「ここで少し怖そうにしている」という反応を見ながらペースやテンポを調整することで、子どもの集中が自然に続きます。
「とにかく最後まで読み切る」よりも、「子どもの反応に合わせて進む」という姿勢が、読み聞かせを生き生きとした時間にします。
事前に本を読んでおく
読み聞かせが上手い人は、初めて読む本をぶっつけ本番で読まないことが多いです。
事前に一度読んでおくことで、どこが見どころか・どこでテンポを落とすか・どのページで子どもの反応を見るかが自然にわかるようになります。
「一度読んでおくだけで、読み聞かせの質が大きく変わる」という経験を持つ保育士は多くいます。
読む前に子どもの状態を整える
読み聞かせが上手い人は、読み始める前に子どもの状態を整えることを意識しています。
「今日は何の本を読もうか」と一言声をかける・表紙を見せて「どんなお話だと思う?」と聞く・子どもが落ち着いたタイミングを選ぶ、という準備が読み聞かせへの集中を高めます。
バタバタした状態のまま読み始めるより、30秒の準備が読み聞かせの質を大きく変えます。
感想を押しつけない
読み終わった後に「面白かったね」「主人公は頑張ったね」と答えを押しつけるのではなく、「どう思った?」「どこが好きだった?」と子どもの感想を引き出すことができるのが、上手い人の特徴です。
子どもが「うーん…」と考える間を待てる忍耐力も、読み聞かせが上手い人に共通する姿勢のひとつです。
このように、読み聞かせが上手い人がやっていることは、子どもの反応を見る・事前準備・状態を整える・感想を押しつけないという4つです。
次の段落では、声・テンポ・間の使い方のコツを解説します。
声・テンポ・間の使い方のコツ
読み聞かせにおける声・テンポ・間の使い方のコツは、大きな声より聞こえやすい声・速さより変化・沈黙を怖れないの3つです。
「声が良くないと上手く読めない」と思いがちですが、読み聞かせで大切なのは声質よりも使い方です。
大きな声より「聞こえやすい声」を意識する
大きな声で読むより、少し低めの落ち着いたトーンで、はっきりと発音することが聞きやすい読み聞かせの基本です。
子どもが「もう少し近づいてきた」と感じるような声の大きさが、集中を引き出します。
逆に大きすぎる声は、子どもをびっくりさせたり覚醒状態にしたりして、就寝前の読み聞かせには向かないことがあります。
速さより「変化」を意識する
一定のテンポで淡々と読み続けるより、場面によってテンポを変えることが、子どもの集中を引きつけます。
ワクワクする場面では少し速く・怖い場面では少しゆっくり・大事なセリフの前で一拍置くなど、場面の感情に合わせてテンポを変えるだけで、読み聞かせが生き生きとします。
「早く読まなければ」という焦りがテンポを一定にしてしまう原因になるため、「子どものペースに合わせる」という意識を持つことが大切です。
「間」を恐れない
読み聞かせが上手い人は、「間」を大切にしています。
絵のページをめくった後・大事なセリフを言った後・驚く場面の後に、少し間を置くことで子どもが場面を味わう時間が生まれます。
「沈黙は悪いこと」という意識を手放し、子どもが絵を見つめている時間・次の展開を考えている時間を大切にすることが、読み聞かせの深さを生みます。
登場人物によって声のトーンを変える
すべての登場人物を同じ声で読むより、キャラクターごとに少しだけ声のトーンや話し方を変えるだけで、子どもの「聞く楽しさ」が大きく変わります。
大げさな演技は必要なく、「おじいさんは少し低めに」「小さい子は少し高めに」という程度の変化で十分です。
声・テンポ・間の使い方のコツは、聞こえやすい声・場面に合わせた変化・間を大切にするという3つを意識するだけで、読み聞かせの質が変わります。
次の段落では、今日からできる上達のポイントを解説します。
今日からできる読み聞かせ上達のポイント
読み聞かせは練習することで確実に上達し、今日からすぐに実践できる具体的なポイントがあります。
「上手くなろうとしすぎること」が逆に読み聞かせを硬くする原因になることも多いため、シンプルに「楽しんで読む」という姿勢を大前提にしながら、以下のポイントを意識してみましょう。
読む前に一度ひとりで読んでみる
今日読む本を、子どもに読む前に一度ひとりで読んでみます。
「ここで間を置こう」「この言葉を少しゆっくり読もう」という感覚が自然につかめます。
慣れてくると、初見の本でも自然にポイントがわかるようになっていきます。
子どもの目を見るタイミングを作る
ページをめくった後・大事な場面の後など、1冊の中で2〜3回、本から目を離して子どもの顔を見るタイミングを作ります。
「今どんな顔をしているかな」と確認するだけで、子どもに「見てもらえている」という感覚が伝わり、集中が続きやすくなります。
表紙で「どんな話だと思う?」と聞いてみる
読み始める前に表紙を見せて「どんな話だと思う?」と聞くことで、子どもが読み聞かせへの期待感を持って聞き始めます。
予測を持って聞くことが、集中力と思考力の発達を促します。
上手く読めなかった日を責めない
棒読みになった日・途中で噛んだ日・感情が入らなかった日があっても、それで構いません。
「また明日読もう」というゆるさが、読み聞かせを長く続けるための最大の秘訣です。
上手く読むことより、毎日続けることのほうが、子どもへの影響がはるかに大きいことを知っておくことが大切です。
子どもの「もう一回」を喜んで受け入れる
「また同じ本か」ではなく、「もう一回が出た!」と喜ぶことが、読み聞かせを楽しい時間にする最大のポイントです。
同じ本を繰り返し読むことが子どもの言語発達に最も効果的であることを知っているから、上手い人は繰り返しを嫌がらないのです。
今日からできる読み聞かせ上達のポイントは、事前に一度読む・子どもの顔を見る・繰り返しを喜ぶという3つを意識するだけで十分です。
監修

略歴
| 2017年 | 本田右志理事長より右脳記憶教育講座を指南、「JUNKK認定マスター講師」取得 |
|---|---|
| 2018年 | 幼児教室アップルキッズをリビングサロンとして開講 |
| 2020年 | 佐々木進学教室Tokiwaみらい内へ移転、「佐々木進学教室幼児部」として再スタート |
| 2025年 | 一般社団法人 日本右脳記憶教育協会(JUNKK)代表理事に就任 |



