読み聞かせは効果なしって本当?効果が出ない原因と見直し方

読み聞かせ

「毎日読み聞かせをしているのに、語彙力が増えている感じがしない」「本を好きになってほしいのに全然興味を示さない」と効果なしだと感じられずに悩んでいる親御さんは多いのではないでしょうか。

「読み聞かせに意味があるのか疑問になってきた」「やめたほうがいいのかも」と迷っている方もいるはずです。

読み聞かせの効果なしと感じる原因を正しく知ることで、今の読み聞かせを見直し、確実に効果につながる関わり方に変えられるようになります。

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読み聞かせに効果なしと感じるのはなぜなの?

読み聞かせに効果なしと感じる最大の理由は、効果が目に見える形で現れるまでに時間がかかり、短期間では実感しにくいためです。

読み聞かせの効果は、筋トレと同じように「積み重ねによって後から現れる」という性質を持っています。

毎日読み聞かせをしていても、語彙力・読解力・集中力という形で目に見えるようになるまでには、数ヶ月〜数年単位の時間が必要です。

「先週から始めたのにまだ効果が出ない」「3ヶ月続けているのに変化がない」という場合、効果がないのではなく、まだ表面に現れていないだけという可能性が高いです。

また、読み聞かせの効果は「語彙が増えた」「本が好きになった」という直接的な形だけで現れるわけではありません。

「話を聞く力が育った」「登場人物の気持ちを想像できるようになった」「感情を言葉で表現できるようになった」という形で現れることも多く、気づかないうちに効果が出ていることがあります。

さらに、「読み聞かせをしているのに本が好きにならない」という場合は、本の選び方・読み方・タイミングが子どもに合っていない可能性があります。

読み聞かせそのものに効果がないのではなく、今の読み聞かせの方法が子どもに合っていないことが多いのです。

このように、読み聞かせに効果なしと感じるのは、効果が現れるまでに時間がかかること・効果の現れ方が見えにくいことが主な理由です。

次の段落では、効果が出にくい原因を詳しく解説します。

読み聞かせの効果が出にくい原因とは

読み聞かせの効果が出にくい原因は、子どもの興味に合っていない本を選んでいる・義務的に続けている・対話がない・継続が不安定の4つが主なものです。

これらの原因のいずれかが当てはまる場合、本の選び方や関わり方を見直すだけで効果の実感が変わることがあります。

子どもの興味に合っていない本を選んでいる

「教育的に良い本」「有名な絵本」を優先して選んでいても、子どもが興味を持てない内容であれば、聞くことへの集中が低くなり、効果も出にくくなります。

子どもが「もう一回」「続きを読んで」と言う本・目を輝かせて聞く本が、その子にとって最も効果的な読み聞かせの本です。

「この本は良い本だから聞かせなければ」という姿勢より、「この子が喜ぶ本を読む」という姿勢のほうが、読み聞かせの効果を最大化します。

義務的・ルーティン的に読んでいる

「毎日読まなければならない」という義務感から、内容に感情を込めずに読んでいると、子どもは「退屈な時間」として認識してしまいます。

親が楽しんで読むこと・本の世界を一緒に味わう姿勢が、子どもの脳を最も豊かに刺激します。

「今日はこのページが面白かった」「この場面が好き」と親が自分の感想を言うだけでも、子どもの読み聞かせへの関心が変わってきます。

読んで終わりで対話がない

読み終わったら「おしまい、おやすみ」で終わっている場合、語彙力や思考力の発達に必要な「言語的なやり取り」が不足しています。

「どこが面白かった?」「主人公はどうしてこうしたと思う?」という短い対話を加えるだけで、読み聞かせの効果は大幅に高まります。

ただし、感想を強制することはプレッシャーになるため、親が一言感想を言って子どもが自然に反応した場合だけ話す、というゆるいスタイルが長続きします。

継続が不安定

週に1〜2回では、脳への刺激の積み重ねが不十分です。

読み聞かせの効果は「継続的な刺激の蓄積」によって生まれるため、できるだけ毎日・短くても続けることが効果の出やすさに直結します。

「5分でも毎日」のほうが「30分を週2回」より効果的であることが多い理由は、ここにあります。

このように、読み聞かせの効果が出にくい原因は本の選び方・義務的な姿勢・対話の欠如・継続の不安定という4つが主なものです。

次の段落では、読み聞かせの効果を正しく理解する視点を解説します。

読み聞かせの効果を正しく理解する

読み聞かせの効果を正しく理解するためには、効果が「すぐ見える形」では現れにくいこと・効果の現れ方は子どもによって異なることを知っておくことが大切です。

読み聞かせの効果への誤解が、「効果なし」という感覚を生む最大の原因になっています。

効果が現れるまでに時間がかかる

語彙力・読解力・集中力という形での効果は、数ヶ月〜数年の読み聞かせの積み重ねの後に現れてきます。

「今日読んで明日効果が出る」というものではなく、継続的に積み重ねた結果として、就学後の学力・読書習慣・言語表現力に現れます。

今見えていないだけで、脳の中には確実に刺激が蓄積されています。

直接的な効果だけが効果ではない

「語彙が増えた」「本が好きになった」という直接的な変化だけが効果ではありません。

「話を最後まで聞けるようになった」「感情を言葉で伝えられるようになった」「絵本の登場人物に感情移入できるようになった」という形での変化も、読み聞かせの重要な効果です。

日常の子どもの言葉・行動・感情表現に目を向けることで、今まで見えていなかった効果に気づくことがあります。

効果の出方は子どもによって違う

語彙が急激に増える子・話を聞く力が育つ子・感情表現が豊かになる子など、読み聞かせの効果が現れる領域は子どもによって異なります。

「うちの子は語彙が増えていないから効果なし」ではなく、「別の領域で効果が出ているかもしれない」という視点を持つことが大切です。

「本が好きにならない」は効果なしではない

読み聞かせの目的が「本好きにすること」だけと思っている場合、本が好きにならないことを効果なしと感じてしまいます。

しかし、読み聞かせの効果は本好きになること以外にも、語彙力・集中力・共感力・自己肯定感など多岐にわたります。

本が好きにならなくても、読み聞かせの恩恵を受けていることは十分にあります。

このように、読み聞かせの効果を正しく理解することで、「効果なし」という焦りを手放し、読み聞かせを続ける確信が生まれます。

次の段落では、効果を実感するための見直し方を解説します。

効果を実感するための読み聞かせの見直し方

読み聞かせの効果を実感するためには、本の選び方・対話の取り入れ方・継続の仕組みの3つを見直すことが最も効果的です。

「効果がない」と感じているなら、やめるのではなく見直すことで、効果の実感が変わってくることがほとんどです。

子どもが「もう一回」と言う本を優先する

子どもが繰り返し読むことを求める本は、その子の脳が最も豊かに刺激を受けている本です。

「教育的に良い本」より「もう一回」が出る本を優先することが、効果を最大化する最も確実な方法です。

図書館を活用して様々な本を試し、子どもの反応が一番良い本のジャンルを把握することが選び方の出発点になります。

短くても毎日続ける

「週に数回しかできていない」という場合は、まず毎日続けることを最優先の目標にします。

1日5分でも毎日続けることが、週に数回30分読むよりも効果的です。

就寝前のルーティンに組み込むことで、継続の仕組みを作ることが最優先の見直しポイントです。

読んだ後に一言だけ感想を言う

「このページの絵が好き」「この場面が面白かった」と親が一言だけ感想を言うことで、子どもも自然に反応しやすくなります。

強制せず、親の一言から始まる短い対話が、思考力・語彙力の発達を加速させます。

半年後の変化を見る目を持つ

「今月効果があったか」ではなく、「半年前と比べてどう変わったか」という視点で子どもの言葉・行動を観察します。

「最近感情を言葉で表現することが増えた」「話を最後まで聞けるようになった」という変化に気づくことが、読み聞かせへの確信を育てます。

効果を実感するためには、本の選び方・毎日の継続・短い対話の3つを見直すだけで、読み聞かせの質は大きく変わります。

監修

代表理事
佐々木知香

略歴

2017年 本田右志理事長より右脳記憶教育講座を指南、「JUNKK認定マスター講師」取得
2018年 幼児教室アップルキッズをリビングサロンとして開講
2020年 佐々木進学教室Tokiwaみらい内へ移転、「佐々木進学教室幼児部」として再スタート
2025年 一般社団法人 日本右脳記憶教育協会(JUNKK)代表理事に就任
塾講師として中高生の学習指導に長年携わる中で、幼児期・小学校期の「学びの土台づくり」の重要性を痛感。
結婚を機に地方へ移住後、教育情報や環境の地域間格差を実感し、「地域に根差した実践の場をつくりたい」との想いから、幼児教室アップルキッズを開校。
発達障害や不登校の支援、放課後等デイサービスでの指導、子ども食堂での学習支援など、多様な子どもたちに寄り添う教育活動を展開中。