「小学生になったら寝る前の読み聞かせはもう卒業かな」「続けたいけど子どもが嫌がる」と感じている親御さんは多いのではないでしょうか。
寝る前の読み聞かせは、小学生になってからも続ける価値があり、むしろこの時期ならではの豊かな効果があります。
寝る前の読み聞かせを小学生に続けるコツを知ることで、この時間を子どもの成長と親子の絆のために活かせるようになります。
寝る前に読み聞かせをするとどんな効果があるの?
寝る前の読み聞かせには、脳の鎮静・語彙力の発達・情緒の安定・親子の絆の強化という4つの効果があります。
寝る前という時間帯は、読み聞かせの効果が特に高まる理由がいくつかあります。
まず、就寝前は脳がα波状態(リラックスした集中状態)に入りやすく、この状態のときに聞いた言葉・ストーリー・語彙が記憶に定着しやすいことが知られています。
「寝る前に聞いたことは記憶に残りやすい」という原則は、読み聞かせにも当てはまります。
次に、就寝前の読み聞かせが「眠る準備の合図」になることで、脳と体が自然に眠りのモードに切り替わりやすくなります。
スマートフォンやテレビは脳を覚醒させますが、親の声で語られる絵本や物語は脳を穏やかに落ち着かせる効果があります。
さらに、小学生になると外での活動・勉強・友人関係でのストレスが増えてきます。
就寝前の読み聞かせが「大好きな親と一緒にいる安心の時間」として機能することで、子どもの情緒が安定し、ストレスが解消されやすくなります。
「学校で嫌なことがあった日でも、寝る前の読み聞かせで穏やかになった」という経験を持つ親御さんは多くいます。
また、読み聞かせを通じて毎晩親子が同じ本の世界を共有することが、日常の対話を生みやすくします。
「本の主人公みたいな子が学校にいる」「あのシーンが怖かった」という会話が、子どもが学校での出来事や気持ちを話すきっかけになることがあります。
このように、寝る前の読み聞かせには脳の鎮静・語彙力発達・情緒の安定・親子の絆という4つの効果があり、小学生でも続ける価値が十分にあります。
次の段落では、小学生の寝る前の読み聞かせを続けるコツを解説します。
小学生の寝る前の読み聞かせを続けるコツ
小学生の寝る前の読み聞かせを続けるコツは、形式を崩す・時間を短くする・子どもの好みを最優先にするという3つです。
就学前と同じスタイルで続けようとすることが、小学生の読み聞かせが続かなくなる最大の原因です。
子どもの発達に合わせて形を変えることが、長く続けるための鍵になります。
消灯後に声だけで読む
部屋を暗くしてから、親の声だけで読むスタイルは小学生に非常に有効な方法です。
「暗いから読めない」という自意識が解消されるため、「もう大きいから読んでもらうのは恥ずかしい」という気持ちが出てきた子どもでも自然に聞けます。
視覚情報がない分、言葉とストーリーだけに集中でき、想像力がより豊かに働きます。
横になりながら聞かせる
布団に入って横になった状態で読み聞かせをすることで、子どもがリラックスして聞きやすくなります。
「ちゃんと座って聞く」という形式をなくすだけで、小学生でも自然に「聞く態勢」に入りやすくなります。
短くても大丈夫
「毎晩1冊読まなければ」という義務感をなくし、「5分だけ」「1章だけ」「今日はこのページだけ」という短さでも十分です。
短くても毎日続けることが、長く続けることよりも大切です。
「今日は時間がないから1ページだけ」という日でも、その1ページの積み重ねが子どもの脳に蓄積されていきます。
子どもに選ばせる
「今日は何の本にする?」と子どもに選ばせることで、読み聞かせへの主体感が生まれます。
親が選んだ本より、子どもが自分で選んだ本のほうが「続きが聞きたい」という動機になりやすいです。
「えー、これ読んでほしいの?」と思うような本でも、子どもが選んだなら喜んで読んであげることが大切です。
感想を義務にしない
読み終わった後に「どう思った?」「主人公はなぜこうしたと思う?」という感想を求めることを義務化しないことが大切です。
親が一言感想を言い、子どもが反応すれば話す、しなければそれで終わりでいいというゆるさが、寝る前の読み聞かせを楽しい時間に保ちます。
小学生の寝る前の読み聞かせを続けるコツは、形式を崩し・短くても続け・子どもの好みを最優先にすることです。
次の段落では、寝る前の読み聞かせに合った本の選び方を解説します。
寝る前の読み聞かせに合った本の選び方
寝る前の読み聞かせに合った本の選び方のポイントは、脳を興奮させない内容・子どもが好きなジャンル・読み進めたくなるシリーズの3つを意識することです。
寝る前という時間帯の特性を活かすためには、本の内容も睡眠の質を損なわないものを選ぶことが大切です。
脳を興奮させすぎない内容を選ぶ
ホラー・激しいアクション・強い緊張感がある内容は、脳を興奮させて眠りにくくなることがあります。
寝る前には、温かみのある物語・ファンタジー・穏やかなユーモアのある本が特に向いています。
怖い場面で終わる章は翌日に持ち越し、「今日はここまで、怖くないシーンで終わっておこう」という判断も大切です。
子どもが好きなジャンルを優先する
寝る前という限られた時間だからこそ、子どもが「聞きたい」と思える本を優先することが大切です。
スポーツ・歴史・科学・動物・ファンタジーなど、その子の今の興味に合ったジャンルの本を選ぶことで、「早く寝る前の時間になってほしい」という楽しみになります。
1章ずつ読み進められるシリーズを取り入れる
章立てのある本を毎晩1章ずつ読み進めるスタイルは、「続きが気になる」という感覚が寝る前の読み聞かせへの動機になります。
「今日はここまで、続きは明日」という終わり方が、翌日の寝る前の時間への期待感を生みます。
有名なシリーズ(魔法の時間旅行・かいけつゾロリ・ハリーポッターシリーズなど)を1冊読み終えたら次の巻へという流れが、長期的な読み聞かせの継続につながります。
絵本も積極的に取り入れる
「小学生になったら絵本は卒業」ではありません。
大人でも楽しめる深いテーマの絵本・美しい絵と詩的な言葉の絵本は、寝る前の短い時間に読み切れるという意味でも寝る前向きです。
1冊の絵本を読んで短く感想を言い合う、というシンプルな寝る前の時間が、親子の日常の中に豊かな対話を生み出します。
寝る前の読み聞かせに合った本は、脳を穏やかに保つ内容・子どもの好きなジャンル・続きが楽しみになるシリーズを意識することが選び方の鍵です。
次の段落では、寝る前の読み聞かせを習慣にするための工夫を解説します。
寝る前の読み聞かせを習慣にするための工夫
寝る前の読み聞かせを習慣にするために最も大切なことは、就寝前のルーティンの中に組み込み・完璧を目指さず・家族全員の文化にすることです。
「やろうと思っているが続かない」という悩みの多くは、読み聞かせが「特別なこと」になっているためです。
「歯磨きをするように当たり前にある時間」にすることが、習慣化の最大のポイントになります。
就寝前のルーティンに組み込む
「お風呂→歯磨き→読み聞かせ→消灯」という流れを毎日同じにすることで、読み聞かせが「眠る前の当たり前の時間」になります。
一度ルーティンとして定着すると、子どもから「今日の本は?」と催促されるようになることもあります。
「できない日があっていい」を前提にする
残業で遅くなった日・子どもが疲れて先に寝てしまった日・体調不良の日は読み聞かせができません。
「できなかった日がある=失敗」ではなく、「できるときに続ける」という前提を持つことで、プレッシャーなく長く続けられます。
週5日できれば十分であり、週に数回でも積み重ねは必ず子どもの力になっています。
きょうだいで一緒に聞く
きょうだいがいる場合は、一緒に布団に入って聞くスタイルにすることで、読み聞かせが「家族みんなの時間」になります。
年齢が違っても楽しめる本を選ぶことで、きょうだい関係の温かさと家族の文化が育っていきます。
パートナーにも担当してもらう
読み聞かせを母親だけの役割にせず、父親・祖父母など家族で担うことで、持続可能な習慣になります。
「今日はパパが読んでくれる」「今日はおじいちゃんの番」という多様な声と視点が、子どもの読み聞かせ体験を豊かにします。
寝る前の読み聞かせを習慣にするためには、ルーティンに組み込み・完璧を目指さず・家族で続ける仕組みを作ることが最も効果的な工夫です。
監修

略歴
| 2017年 | 本田右志理事長より右脳記憶教育講座を指南、「JUNKK認定マスター講師」取得 |
|---|---|
| 2018年 | 幼児教室アップルキッズをリビングサロンとして開講 |
| 2020年 | 佐々木進学教室Tokiwaみらい内へ移転、「佐々木進学教室幼児部」として再スタート |
| 2025年 | 一般社団法人 日本右脳記憶教育協会(JUNKK)代表理事に就任 |



