子育てで大変な時期に小学生が挙がるのは、意外に思うパパ・ママも多いのではないでしょうか。
乳幼児期の身体的な消耗が落ち着いたと思ったら、今度は「手が届かない苦労」が新たに始まります。
なぜこの時期の親子関係がこれほど難しく感じるのか、脳科学の視点から理解することで今日の関わり方が変わります。
子育てで大変な時期として小学生が多く挙げられる理由と、乗り越えるための具体的なヒントをお伝えします。
子育てで大変な時期は小学生がピーク?
子育てで大変な時期として小学生期は、多くの親が「予想と違う大変さ」に直面する一つの山場です。
乳幼児期は「手をかける」ことが正解でした。
しかし小学生になると、手をかけすぎれば「うざい」と拒絶され、放置すれば「無関心」と受け取られます。
この「どこまで関与するか」という正解のない問いが、小学生の子育てを大変にする最大の要因です。
また、小学生期は親の目が届かない場面が一気に増えます。
学校での出来事・友人関係のトラブル・習い事での悩み——子どもが直接話してくれない限り、何が起きているかわからない不安が続きます。
乳幼児期は「身体的な大変さ」が中心でしたが、小学生期は「精神的・心理的な大変さ」へと移行します。
これが「小学生になったのに、なぜまだこんなに大変なんだろう」という感覚の正体です。
このように、子育てで大変な時期として小学生期は、多くの親が「予想と違う大変さ」に直面する一つの山場です。
その背景にある脳の変化を、次で詳しく見ていきます。
小学生の子育てが大変な時期に脳で起きていること
小学生の子育てが大変に感じられる時期に、子どもの脳では前頭前野の発達が本格化しています。
前頭前野は自己制御・計画・論理的思考・感情調節を担う部位ですが、小学生期はまだ発達途上であるため、機能が不安定です。
「わかっているのにやめられない」「感情的になってしまう」「先のことを考えられない」という小学生に多い行動は、前頭前野が未熟な状態の典型的な表れです。
さらに小学校3〜4年生ごろには「ギャングエイジ」と呼ばれる時期が訪れます。
友人集団への帰属意識が高まり、親よりも友人の価値観を優先するようになります。
「なんで言うことを聞かないの」という親の戸惑いは、子どもの脳が正常に発達しているサインでもあります。
また、高学年になると思春期ホルモンの分泌が始まり、感情の振れ幅が大きくなります。
些細なことで怒る・急に黙り込む・親に反抗するという行動が増えるのは、ホルモンの影響を受けた脳が感情調節に苦労している表れです。
このように、小学生の子育てが大変に感じられる時期に、子どもの脳では前頭前野の発達が本格化しています。
学年ごとに大変さの中身が異なります。次で具体的に見ていきます。
小学生の子育てで大変な時期ごとの特徴
小学生の子育てで大変な時期の内容は、学年によって異なります。
それぞれの時期に何が起きているかを知ることで、適切な関わり方が見えてきます。
低学年(6〜8歳)自立の始まりと分離不安
小学校入学直後は、子どもにとって環境の激変が起きる時期です。
幼稚園・保育園とは異なるルール・集団・先生——これらすべてに適応しようとする脳は、家に帰ると疲れ果てて感情を爆発させることが多くなります。
「学校では頑張っているのに、家でだけ荒れる」という現象は、子どもが外で精一杯適応しているサインです。
この時期は、帰宅後に安心できる環境をつくることが最優先です。
宿題・習い事より先に、子どもの話をただ聞く時間を10分でも設けることが、低学年の子育てで最も重要な関わりになります。
中学年(9〜10歳)ギャングエイジと友人優先
小学校3〜4年生ごろは、友人関係が子どもの世界の中心になります。
親の言うことより友達の意見を優先する・秘密を持つ・グループ内の序列を気にする——これらはギャングエイジの特徴で、脳の社会性が急速に発達しているサインです。
親としては「なんで話してくれないの」と感じやすい時期ですが、子どもが親以外の人間関係を築こうとしているのは、健全な発達の証です。
この時期は過度に踏み込まず、「何かあればいつでも話せる」という姿勢を保つことが大切です。
高学年(11〜12歳)思春期の入り口と反抗の芽生え
小学校高学年になると、思春期の入り口に差し掛かります。
体の変化・感情の不安定さ・自意識の高まり——これらが重なり、親への反抗・無視・口数の減少として現れます。
「まだ小学生なのに、もう反抗期?」と感じる親も多いですが、脳科学的には思春期ホルモンの影響が10〜11歳ごろから始まるケースは珍しくありません。
この時期は、子どもの言動を正面から受け取りすぎず、「今は脳が激しく変化している時期だ」と理解したうえで、一定の距離を保ちながら見守ることが最善です。
このように、小学生の子育てで大変な時期の内容は、学年によって異なります。
この大変さをどう乗り越えるか、次で見ていきます。
子育てで小学生が大変な時期の乗り越え方
子育てで小学生が大変な時期を乗り越えるために最も大切なのは、「関わりの量」より「関わりの質」を意識することです。
小学生の子育てでよくある失敗は、乳幼児期と同じように「手をかけすぎる」か、逆に「もう大きいから」と放置しすぎるかのどちらかに偏ることです。
小学生の子どもに必要なのは、「いつでもここにいる」という親の存在感と、「自分でやってみる」という自律性の両方を同時に保障することです。
具体的には以下のような関わりが効果的です。
- 帰宅後すぐに話しかけず、子どものペースで話し始めるのを待つ
- 宿題・片付けを「やりなさい」と命令するより「いつやる?」と自分で決めさせる
- 友人関係のトラブルに対して解決策を押しつけず、まず気持ちを受け取る
- 失敗したときに責めず「次はどうしようか」と一緒に考える
- 「あなたを信じている」という言葉と態度を意識的に示す
右脳教育が大切にしている「子どもへの6つのまなざし」のうち、「今の姿を途中の成長として受け取る」という視点は、小学生の子育てにそのまま活きます。
反抗・無視・言うことを聞かない——これらすべてが、成長の途中にある姿として受け取ることができたとき、親の関わり方は自然と変わります。
このように、子育てで小学生が大変な時期を乗り越えるために最も大切なのは、関わりの量より関わりの質を意識することです。
監修

略歴
| 2017年 | 本田右志理事長より右脳記憶教育講座を指南、「JUNKK認定マスター講師」取得 |
|---|---|
| 2018年 | 幼児教室アップルキッズをリビングサロンとして開講 |
| 2020年 | 佐々木進学教室Tokiwaみらい内へ移転、「佐々木進学教室幼児部」として再スタート |
| 2025年 | 一般社団法人 日本右脳記憶教育協会(JUNKK)代表理事に就任 |



