同じ月齢の子がどんどん話し始めているのに、うちの子は…と不安になっていませんか。
言葉が遅い子の特徴を調べているということは、今まさに心配を抱えているお父さん・お母さんだと思います。
言葉の発達には個人差が大きく、ほとんどの場合は少し時間がかかっているだけです。
ただ、言葉が遅い子の特徴と原因を知っておくだけで、毎日の関わり方が大きく変わります。
この記事では年齢別の発達目安・原因・家庭での対処法を脳科学の視点からわかりやすく解説します。
言葉が遅い子の特徴とは?
言葉が遅い子の特徴とは、年齢相応の発達目安と比べて発語・語彙・コミュニケーションのいずれかが大きく遅れている状態のことです。
「言葉が遅い」といっても、その現れ方はさまざまです。
- まったく言葉が出ない
- 単語は出るが二語文につながらない
- 言葉は出るが相手に伝えようとしない
- 言葉の理解はできているが発語だけが遅い
これらはすべて「言葉が遅い」として現れますが、原因も対処法もそれぞれ異なります。
大切なのは、「遅い」という事実だけで焦るのではなく、どのような特徴が見られるのかを正確に把握することです。
子どもの言葉の発達には、「聴力」「知能・理解力」「発声のための運動機能」「話したい気持ち」の4つの要素が必要です。
この4つのどれかが足りていないとき、言葉の遅れとして特徴が現れます。
このように、言葉が遅い子の特徴とは、年齢相応の発達目安と比べて発語・語彙・コミュニケーションのいずれかが大きく遅れている状態のことです。
次の段落では、年齢ごとの発達目安を確認しながら、どの段階から「遅い」といえるのかを解説します。
言葉が遅い子の特徴・年齢別の発達目安でチェックしよう
言葉の発達が遅いかどうかを判断するには、まず年齢ごとの目安を知ることが最初のステップです。
お子さんが今どの段階にいるかを確認してみましょう。
生後6か月頃まで
この時期の言葉の発達目安は以下のとおりです。
| 目安 | 内容 |
|---|---|
| 喃語 | 「ばぶばぶ」「あうー」など意味のない音を繰り返す |
| クーイング | 「あー」「くー」など機嫌のよいときに出す柔らかい声 |
| 反応 | 声をかけると顔を向ける・音に反応する |
この時期に喃語がまったく出ない、音に反応しないといった場合は、聴力や発達に関わる専門家への相談を検討しましょう。
喃語は言葉の発達の最初の土台であり、ここがしっかり育つことで次のステップに進みます。
親が話しかけることで喃語は増えていくため、日常的にたくさん声をかけてあげましょう。
1歳頃
| 目安 | 内容 |
|---|---|
| 一語文 | 「まま」「わんわん」など意味のある単語が出始める |
| 指差し | 興味のあるものを指で示すようになる |
| 理解 | 「ちょうだい」「どこ?」などの簡単な言葉を理解する |
1歳を過ぎても意味のある言葉が一つも出ない、名前を呼んでも振り向かないという場合は、早めの確認が必要です。
特に「指差し」は言語発達の重要なサインで、これが出ているかどうかは1歳半健診でも確認される重要な項目です。
指差しがなくても発語があるケース、発語がなくても指差しがあるケースなど、組み合わせによって状況が変わります。
1歳半〜2歳頃
| 目安 | 内容 |
|---|---|
| 語彙数 | 使える単語が10〜50語程度に増える |
| 二語文 | 「ママ、だっこ」「わんわん、いた」など2語をつなげる |
| やりとり | 簡単な質問に答えたり、要求を言葉で伝えようとする |
1歳半健診の時点で指差しがない、意味のある言葉が出ていないという場合は、保健師や言語聴覚士への相談を推奨します。
この時期は語彙の爆発的な増加が起きやすい時期でもあります。
ある日突然たくさんの言葉が出てくる「語彙爆発」が起きることも多く、それまで蓄積されていた言語インプットが一気に出力に変わる瞬間です。
2〜3歳頃
| 目安 | 内容 |
|---|---|
| 三語文 | 「ママ、おそと、いく」など3語以上をつなげる |
| 質問 | 「これなに?」「なんで?」など疑問を言葉にする |
| 会話 | 大人とある程度の会話のやりとりができる |
2歳を過ぎても二語文が出ない、言葉の数がほとんど増えないという場合は、専門機関への相談を検討しましょう。
この時期は「なんで?」「どうして?」という質問が増える時期でもあります。
好奇心が言葉の発達を加速させる大切な時期なので、子どもの質問にできるだけ丁寧に答えてあげましょう。
3歳以上
3歳を過ぎると語彙数が急激に増え、複文(長い文)を話すようになります。
友達とのやりとりや、今日あったことを話す力も育ってきます。
3歳を過ぎても単語のみ、または言葉がほとんど出ないという場合は、医療機関や発達支援センターへの相談をおすすめします。
この時期に言葉の遅れが大きいと、コミュニケーションへの苦手意識が積み重なる可能性があるため、早めに専門家と連携することが大切です。
このように、言葉の発達が遅いかどうかを判断するには、まず年齢ごとの目安を知ることが最初のステップです。
次の段落では、言葉が遅い子の特徴が現れる原因について詳しく解説します。
言葉が遅い子の特徴が現れる原因を知ろう
言葉が遅い子の特徴が現れる原因はさまざまであり、原因を知ることが適切な対処への第一歩です。
主な原因は以下の6つです。
単純性言語遅滞
「単純性言語遅滞」とは、知的障害や聴力の問題などがないにもかかわらず、言葉の発達だけが遅れている状態を指します。
言葉以外の理解力や認知能力は正常で、ほかの発達に問題がないケースが多いです。
この場合、2〜3歳にかけて急激に言葉が発達し、自然に追いつくことも多くあります。
日常の声かけや絵本の読み聞かせなど、豊かな言語環境を整えることが有効です。
焦って言葉を無理に引き出そうとするより、子どものペースに合わせた関わりが大切です。
内向的な性格・おとなしい気質
生まれつきおとなしく、言葉で表現することより観察することを好む子どももいます。
こちらの言葉を理解できている、名前を呼ぶと振り向くといった様子があれば、言葉の理解力自体は育っています。
この場合、発語が遅いだけであり、安心して話せる環境を整えることが大切です。
「話さなければならない」というプレッシャーを与えず、子どもが自然に言葉を出したくなる場面をつくることを意識しましょう。
言葉を発する機会が少ない
家族が先回りして子どもの要求をかなえてしまう環境では、子どもが「言葉で伝えなくてもいい」と学習してしまいます。
また、テレビや動画を長時間流しっぱなしにしている環境では、一方的に音声を聞くだけになり、双方向のやりとりが不足します。
意識的に子どもが言葉を使う場面をつくってあげることが必要です。
たとえばおやつの場面で「りんごとバナナ、どっちがいい?」と聞いて選ばせるだけでも、言葉を使う動機づけになります。
言葉の意味を理解できていない
そもそも言葉が何を指しているのかを理解できていないと、自分から言葉を発することができません。
名前を呼んでも振り向かない、「ちょうだい」「ポイして」などの指示に反応しないという場合は、言葉の理解自体に課題がある可能性があります。
この場合、まず「言葉と意味をつなげる」インプットを積み重ねることが優先です。
実物を見せながら「これはりんご」と繰り返す、行動しながら「ごはんを食べよう」と声をかけるなど、体験と言葉をセットにする関わりが効果的です。
聴力に問題がある
言葉は耳から聞いて脳で処理して初めて口から出てくるものです。
聴力に問題があると、そもそも言葉が正確に聞こえていないため発語が遅れます。
後ろから名前を呼んだときの反応、音の出るおもちゃへの反応などを確認してみましょう。
疑いがある場合は、耳鼻科での聴力検査を受けることをおすすめします。
聴力の問題は早期に発見するほど、補聴器などのサポートで言語発達を支えることができます。
発達障害・知的障害の可能性
3歳を過ぎても言葉がほとんど出ない場合、脳の機能に関わる発達障害や知的障害が背景にある可能性もあります。
言葉の遅れに加えて以下のような様子がある場合は、専門家への相談を検討しましょう。
- 目が合いにくい
- こだわりが強く、思い通りにいかないと激しく泣く
- 同じ動作を繰り返す(手をひらひらさせる、同じ場所を行き来するなど)
- 人への関心が薄い
- 一度出ていた言葉が突然使われなくなった
発達障害があっても、早期に適切なサポートを受けることで、言葉の発達を促すことができます。
「もしかして」と思ったら、地域の保健センターや小児科に相談することをためらわないでください。
このように、言葉が遅い子の特徴が現れる原因はさまざまであり、原因を知ることが適切な対処への第一歩です。
次の段落では、言葉が遅い子の特徴と混同されやすいケースについて解説します。
言葉が遅い子の特徴と間違えやすいケースとは
言葉が遅い子の特徴に見えても、実は心配しなくてよいケースが多くあります。
以下のような場合は、過度に心配しすぎず、まず環境や関わり方を見直すことが先決です。
言葉は遅いが理解力は高い
言葉が出ていなくても、こちらの言っていることをしっかり理解している様子が見られるなら、「入力の時期」である可能性があります。
右脳教育の観点では、言葉は大量のインプットが蓄積されてから出力(発語)が始まるとされています。
話せる前から意味を理解しているというのは、脳の中でしっかり言語処理が行われているサインです。
この場合、焦って言わせようとするより、さらに豊かなインプットを続けることが大切です。
二言語環境で育っている
日本語と別の言語が混在する環境で育っている子どもは、言葉の習得に少し時間がかかることがあります。
どちらの言語も整理しながら習得しているため、一時的に発語が少なく見えることがあります。
二言語環境の場合は、それぞれの言語で発達を別に評価することが必要です。
もともとおとなしい気質の子
積極的に話さなくても、呼びかけに反応し、指差しや身振りでコミュニケーションが取れているなら、言葉の遅れではなく気質の問題である可能性が高いです。
その子自身のペースで発達が進んでいることを信頼し、周囲の子と比べすぎないことが大切です。
このように、言葉が遅い子の特徴に見えても、実は心配しなくてよいケースが多くあります。
次の段落では、言葉が遅い子の特徴を見つけたときに家族ができる具体的な対処法を紹介します。
言葉が遅い子の特徴を見つけたら家族ができること
言葉の遅れに気づいたとき、家族の関わり方を変えることが最も効果的な対処法です。
以下の関わり方を意識するだけで、子どもの言葉の発達は大きく変わります。
たくさん声をかける・行動を実況する
子どもが何かをしているとき、その行動をそのまま言葉にしてあげましょう。
「ボールを投げたね」「ごはんを食べてるね」と実況するだけで、動作と言葉が子どもの中で結びつきます。
言葉は「聞かせる量」に比例して育つため、意識的に声をかけ続けることが重要です。
ポイントは、ゆっくりはっきり話すこと、そして子どもが夢中になっているときに声をかけることです。
絵本を繰り返し読み聞かせる
絵本はイラストと言葉を同時にインプットできる最良の教材です。
右脳はイメージで情報を処理するため、絵と言葉がセットになった絵本は語彙を定着させやすくします。
同じ絵本を繰り返し読むことが、言葉の定着に非常に有効です。
言葉が遅い子には、文字数が少ないもの・繰り返しのリズムがあるものを選ぶと楽しみやすくなります。
2択で選ばせる場面をつくる
「りんごとバナナ、どっちがいい?」など、2つから選ばせる場面を意識的につくりましょう。
「比べる・選ぶ」という行為が概念理解を深め、語彙の広がりにつながります。
最初は指差しで答えるだけでも構いません。
「りんご!」と言えたら、「りんごにしたんだね、おいしいね」と言葉を添えて広げてあげましょう。
歌・リズム遊びを取り入れる
童謡や手遊び歌はリズムと言葉を楽しみながら繰り返せるため、発語を促す力があります。
同じ歌を毎日歌うことで、子どもは自然にメロディと言葉をセットで覚えていきます。
「むすんでひらいて」「いとまき」など、動きと言葉が連動する歌が特に効果的です。
最後まで待ってあげる
子どもが言葉を探しているとき、先に答えを言ってしまわず、じっくり待ちましょう。
「待つ」ことで、子どもが自分で言葉を出そうとする機会が生まれます。
急かしたり、プレッシャーをかけたりすることは逆効果になります。
間違いを指摘しない
発音の間違いを指摘されると、子どもは話すことを怖がるようになります。
正しい発音は成長とともに自然に整ってきます。
今は「話そうとする気持ち」を大切に育てることが優先です。
間違いを言い直させるより、正しい言い方でさりげなく反応してあげましょう。
スキンシップで安心の土台をつくる
子どもが安心できる環境があってはじめて、言葉は育ちます。
脳幹(生命の座)が安定することで脳全体がリラックスし、言語回路が働きやすくなります。
抱っこ・目を合わせる・やさしく声をかけるといった日常のスキンシップを大切にしましょう。
「話したい」という気持ちは、安心できる人がそばにいるからこそ育まれます。
このように、言葉の遅れに気づいたとき、家族の関わり方を変えることが最も効果的な対処法です。
次の段落では、専門家に相談すべきタイミングについて解説します。
専門家に相談すべき言葉の遅れの目安
家庭での関わりを続けながらも、専門家に相談すべきサインがあります。
以下に当てはまる場合は、かかりつけの小児科・地域の保健センター・言語聴覚士のいる医療機関への相談をおすすめします。
- 1歳半を過ぎても指差しがない
- 2歳を過ぎても意味のある言葉が出ない
- 2歳半を過ぎても二語文が出ない
- 名前を呼んでも振り向かないことが多い
- 一度出た言葉が突然使われなくなった
- 目が合いにくい・人への関心が薄い
- こだわりが強く癇癪が激しい
「様子を見ましょう」と言われても不安が続くなら、言語聴覚士がいる医療機関や発達支援センターへの相談を遠慮せず検討してください。
早期に専門家と関わることで、子どもへのサポートが手厚くなり、発達を後押しすることができます。
家庭での関わりと専門家のサポートは、どちらか一方ではなく、両方を組み合わせることが子どもの言葉の発達を最も効果的に後押しします。
このように、家庭での関わりを続けながらも、専門家に相談すべきサインがあります。
監修

略歴
| 2017年 | 本田右志理事長より右脳記憶教育講座を指南、「JUNKK認定マスター講師」取得 |
|---|---|
| 2018年 | 幼児教室アップルキッズをリビングサロンとして開講 |
| 2020年 | 佐々木進学教室Tokiwaみらい内へ移転、「佐々木進学教室幼児部」として再スタート |
| 2025年 | 一般社団法人 日本右脳記憶教育協会(JUNKK)代表理事に就任 |



