夜中に子どもが突然泣き叫び、目が開いているのに名前を呼んでも反応がない、抱きしめようとしても暴れる、そんな夜驚症の発作に戸惑っている親御さんは多いのではないでしょうか。
「イヤイヤ期で日中も大変なのに、夜も眠れない」と二重に消耗している方もいるはずです。
実は、夜驚症が2歳に起きやすいことには明確な理由があります。
夜驚症が2歳に起きる理由と正しい対応方法を知ることで、適切な予防と対応ができるようになります。
夜驚症が2歳に起きるのはなぜなの?
2歳の夜驚症は、イヤイヤ期の自我の爆発・言葉のもどかしさ・日中の感情的な疲労が睡眠に影響して起きやすくなります。
2歳は夜驚症のピークとされる時期であり、有病率が最も高い年齢のひとつです。脳の睡眠段階の切り替えがまだ未熟な時期に、イヤイヤ期特有の激しい感情の起伏・強い興奮・疲労が重なることで、ノンレム睡眠から次の睡眠段階への移行が不安定になりやすくなります。
日中に大きな感情エネルギーを使い果たした日ほど、夜の睡眠が深くなりすぎてその移行がうまくいかず、夜驚症として現れやすくなります。
また、保育園への入園や環境の変化も多い時期であり、日中に抑えていた不安や緊張が睡眠中に影響することも、2歳の夜驚症が増える要因のひとつです。
睡眠不足・昼寝のパターンの変化・発熱・いつもと違う就寝環境なども、2歳の夜驚症を引き起こしやすい要因として挙げられます。
このように、2歳の夜驚症はイヤイヤ期の感情疲労・睡眠段階の未成熟さ・環境ストレスが重なって起きやすい状態にあります。
次の段落では、2歳の夜驚症の症状と特徴を詳しく解説します。
2歳の夜驚症の症状と特徴
2歳の夜驚症は、就寝から1〜3時間後に突然泣き叫び、目が開いているが意識がなく、夜泣きとは明確に異なる激しさが特徴です。
2歳になると夜驚症の発作が1歳のころより激しくなるケースがあります。言葉が出始める時期でもあるため、発作中に意味のわからない言葉を叫んだり、誰かに怯えているかのように見えたりすることもあります。
2歳の夜驚症の主な症状
- 就寝から1〜3時間後に突然始まる
- 目が開いている・半開きになっているが意識がない
- 激しく泣き叫ぶ・金切り声を上げる
- ベッドの上で跳ね起きる・暴れる・蹴る
- 名前を呼んでも反応しない・親の存在に気づかない
- 抱きしめようとしても激しく拒絶する
- 大量の汗をかく・心拍数が上がる
- 数分〜15分程度で自然に落ち着き眠りに戻る
- 翌朝に本人の記憶がまったくない
夜泣きとの違い
2歳の夜泣きはさみしさ・不安・夢見などから目が覚めて泣くものであり、抱っこや声かけで比較的落ち着きます。
夜驚症は目が開いていても意識がなく、抱っこや声かけが届かない状態が続きます。親が何をしても反応がなく発作が続くという点が、夜泣きとの最大の違いです。
翌朝に子どもが何も覚えていなければ夜驚症、夢を見て怖かったと訴えれば悪夢と判断する目安になります。
このように、2歳の夜驚症は就寝後1〜3時間で起きる意識のない激しい発作であり、夜泣きと異なり声かけが届かないことが特徴です。
次の段落では、2歳の夜驚症への対応方法を解説します。
2歳の夜驚症への対応方法
2歳の夜驚症への対応は、無理に起こさず安全を確保して静かに見守り、自然に落ち着くのを待つことが基本です。
発作中の子どもに意識はなく、声かけや抱っこは届かない状態です。焦って強い刺激を与えると発作がさらに長引くため、落ち着いて静かに対応することが最優先です。
発作中の対応
安全を確保する
ベッドからの転落・家具への衝突のリスクがないかを素早く確認し、危険なものを遠ざけます。
2歳は動きが活発になるため、ベッドガードの設置や床へのクッション設置を事前に検討しておくことも有効です。
声かけは短く穏やかに
「大丈夫だよ」「ここにいるよ」と短く穏やかに一言だけかけます。
大きな声・強い光・体を強く揺さぶる行為は、脳をさらに混乱させて発作を長引かせる原因になります。
落ち着くまで静かに待つ
発作は数分から長くても15分程度で自然に終わります。
静かに近くにいながら、眠りに戻るのを見守るだけで十分です。
翌朝は特に触れない
子どもに記憶はないため、翌朝に発作について話す必要はありません。
親の不安そうな様子が子どもの不安を高め、次の夜の睡眠に影響することがあります。
やってはいけない対応
- 強い光をつけて完全に起こそうとする
- 大きな声で名前を呼ぶ・体を激しく揺さぶる
- 力ずくで抱きしめる
- 翌朝に発作のことを詳しく問いただす
2歳の夜驚症への対応は、安全確保・穏やかな声かけ・静かに待つという流れを繰り返すことが基本です。
次の段落では、2歳の夜驚症を繰り返さないための予防策を解説します。
2歳の夜驚症を繰り返さないための予防策
2歳の夜驚症を繰り返さないためには、十分な睡眠の確保・生活リズムの安定・日中の感情的な疲労を軽減することが基本です。
発作への対応と並行して、日常から夜驚症が起きにくい状態を整えることが根本的な予防になります。
十分な睡眠時間を確保する
2歳に必要な睡眠時間は11〜14時間が目安です。
睡眠不足は夜驚症の最大の引き金であるため、就寝時間を毎日一定にすることが最も基本的な予防策です。
イヤイヤ期で就寝が遅くなりがちな時期ですが、就寝時間の乱れが夜驚症を増やすことを意識して整えましょう。
昼寝のバランスを整える
2歳は昼寝が1回になる時期ですが、昼寝が長すぎると夜の就寝が遅くなり、睡眠リズムが崩れやすくなります。
昼寝は午後の早い時間に1〜2時間を目安にし、夕方以降の昼寝は避けることが夜の睡眠の質を保つポイントです。
就寝前のルーティンを作る
お風呂→歯磨き→絵本→消灯という流れを毎日同じ順番で行うことで、脳が「眠る時間」を認識しやすくなります。
就寝前は刺激の少ない静かな過ごし方を心がけ、テレビや激しい遊びはできるだけ就寝1時間前までに終わらせます。
日中の感情疲労を軽減する
イヤイヤ期の激しい感情のやり取りが続いた日ほど、夜驚症が起きやすくなります。
日中に子どもの気持ちを受け止める機会を増やし、感情を適度に発散させることが睡眠の安定につながります。
帰宅後や就寝前に穏やかなスキンシップを取ることも、子どもの緊張をほぐして睡眠の質を高めます。
就寝前のトイレ・おむつを確認する
膀胱の不快感が睡眠中の中途覚醒を引き起こすことがあります。
就寝前におむつを替える・トイレに行く習慣をつけることが予防につながります。
受診を考えるタイミング
以下の状態が続く場合は、かかりつけの小児科への相談を検討しましょう。
- 発作がほぼ毎晩起きる
- 発作の時間が30分以上続く
- けいれんのような動きがある
- 日中の様子・発達に気になる変化がある
2歳の夜驚症を繰り返さないためには、十分な睡眠・安定した生活リズム・日中の感情疲労の軽減を日常的に整えることが最も効果的な予防策です。
監修

略歴
| 2017年 | 本田右志理事長より右脳記憶教育講座を指南、「JUNKK認定マスター講師」取得 |
|---|---|
| 2018年 | 幼児教室アップルキッズをリビングサロンとして開講 |
| 2020年 | 佐々木進学教室Tokiwaみらい内へ移転、「佐々木進学教室幼児部」として再スタート |
| 2025年 | 一般社団法人 日本右脳記憶教育協会(JUNKK)代表理事に就任 |


