子育てで大変な時期として高校生が挙げられるとき、その苦労は中学生とはまた違う種類のものです。
反抗期が落ち着いてきたと思ったら、今度は進路・受験・将来への不安という新しいテーマが親子の間に立ちはだかります。
「もう大きいから」と放置しすぎても、「まだ子どもだから」と干渉しすぎても、どちらも親子関係をこじらせてしまいます。
子育てで大変な時期・高校生の壁を正しく理解することで、今日の関わり方のヒントが見えてきます。
子育てで大変な時期に高校生でぶつかる壁とは?
子育てで高校生が大変な時期の壁は、「子どもの自立」と「親としての役割の変化」が同時に押し寄せてくることです。
高校生になると、子どもは自分の価値観・進路・友人関係をほぼ自分で決めるようになります。
親が「こうすべき」と関与しようとすると「うざい」と拒絶され、関与しないと「無関心」と感じさせてしまう——この板挟みが、高校生の子育てを大変にする最大の要因です。
また、受験・進路という人生の分岐点が重なることで、親自身も「子どものために何かしなければ」という焦りとプレッシャーを感じやすくなります。
子どもへの不安と、自分自身の焦りが重なり、親の精神的な消耗が大きくなるのがこの時期の特徴です。
さらに高校生期は、子どもが親を「必要としなくなる」場面が増える時期でもあります。
「もう親に頼ってこない」という現実は、子どもの成長として喜ぶべきことですが、同時に親としての自分の役割が終わりに近づいているという喪失感を引き起こすこともあります。
このように、子育てで高校生が大変な時期の壁は、子どもの自立と親としての役割の変化が同時に押し寄せてくることです。
その背景にある脳の変化を、次で詳しく見ていきます。
高校生の子育てが大変な時期に脳で起きていること
高校生の子育てが大変に感じられる時期に、子どもの脳では前頭前野の発達が大きく進んでいます。
前頭前野は自己制御・計画・論理的思考・将来への見通しを担う部位で、高校生期にその機能が急速に高まります。
「自分の将来を自分で考えたい」「親に決めてほしくない」という強い意志は、この前頭前野の発達の表れです。
一方で、前頭前野の発達はまだ完成していないため、感情的な判断・衝動的な行動・将来への過度な不安が混在します。
「やりたいことはあるけど自信がない」「親に反発しながらも本当は不安」という高校生の複雑な内面は、発達途上の脳が「自立したい気持ち」と「支えてほしい気持ち」の間で揺れている状態です。
また、受験プレッシャーはストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を増加させ、学習効率・感情の安定・睡眠の質を低下させます。
「やる気が出ない」「集中できない」「イライラする」という受験期の高校生の状態は、意志の問題ではなく脳がコルチゾール過多の状態に陥っているサインです。
このように、高校生の子育てが大変に感じられる時期に、子どもの脳では前頭前野の発達が大きく進んでいます。
この時期の具体的な悩みと対処法を、次で見ていきます。
子育てで高校生が大変な時期の具体的な悩みと対処法
子育てで高校生が大変な時期に多くの親が直面する悩みには、共通したパターンがあります。
進路・志望校をめぐる衝突
親が勧める進路と、子どもが希望する進路が食い違うとき、関係が一気にこじれやすくなります。
「親のためではなく自分のために選びたい」という子どもの気持ちは、脳の自律性の発達として正常な反応です。
親の役割は「正しい答えを与えること」ではなく「子どもが自分で考えるための情報と時間を提供すること」に変わっています。
勉強しない・スマホをやめない
受験期にスマホやゲームをやめられない高校生の多くは、意志が弱いのではなく、勉強のストレスから逃げるための回避行動として使っています。
「やめなさい」より「今何が一番不安なの?」と聞くことで、子どもが自分の状態を言語化しやすくなり、自分で対処策を考えるきっかけになります。
親と話さなくなる
高校生が親に話さなくなるのは、親を嫌いになったのではなく、「自分のことを自分で処理したい」という自立の表れです。
無理に話しかけるより、一緒にいる時間を自然につくること(食事・ドライブ・テレビを一緒に見るなど)が、会話のきっかけをつくります。
このように、子育てで高校生が大変な時期に多くの親が直面する悩みには、共通したパターンがあります。
最後に、この時期を乗り越えるための親の視点を見ていきます。
子育てで高校生が大変な時期を乗り越えるために親が持つべき視点
子育てで高校生が大変な時期を乗り越えるために親が持つべき最も重要な視点は、「結果より過程を認める」ことです。
受験の合否・成績の良し悪し・進路の正しさ——これらを基準に子どもを評価し続けると、子どもは「条件付きでしか愛されていない」と感じ、親への信頼を失っていきます。
「どんな結果になっても、あなたの味方だ」という姿勢を言葉と態度で示すことが、高校生の子育てにおける最も重要な関わりです。
右脳教育が大切にしている「子どもへの6つのまなざし」のうち、「誰かと比べず、その子自身と向き合う」「今のままで大丈夫と丸ごと受け入れる」という視点は、高校生の子育てにそのまま活きます。
受験に失敗しても・希望の進路に進めなくても、親が「大丈夫」と思えているかどうかが、子どもの回復力を大きく左右します。
高校生の子育てが大変な時期は、長い子育ての最後の山場でもあります。
この時期を一緒に乗り越えた先に、対等なパートナーとしての親子関係が待っています。
このように、子育てで高校生が大変な時期を乗り越えるために親が持つべき最も重要な視点は、結果より過程を認めることです。
監修

略歴
| 2017年 | 本田右志理事長より右脳記憶教育講座を指南、「JUNKK認定マスター講師」取得 |
|---|---|
| 2018年 | 幼児教室アップルキッズをリビングサロンとして開講 |
| 2020年 | 佐々木進学教室Tokiwaみらい内へ移転、「佐々木進学教室幼児部」として再スタート |
| 2025年 | 一般社団法人 日本右脳記憶教育協会(JUNKK)代表理事に就任 |



