子育てにテレビなしで取り組んでいる、またはそうしようか迷っているパパ・ママは増えています。
「映像メディアは脳に悪い」「いや、語彙力が育つ」と情報が錯綜する中、何が正しいのか判断に迷うのは当然のことです。
子どもの脳の発達という軸から整理することで、メディアとの付き合い方の正解が見えてきます。
子育てにテレビなしが脳の発達に何をもたらすのかを正しく知ることで、今日からの判断がしやすくなります。
子育てにテレビなしはいい?
子育てにテレビなしが「いいかどうか」は、テレビを何で置き換えるかによって大きく変わります。
テレビをやめた時間を「親子の会話・外遊び・絵本の読み聞かせ・感覚遊び」に使えるなら、脳の発達への影響は非常にポジティブです。
一方、テレビをやめた時間に代わりに子どもがスマートフォンやタブレットを長時間使うなら、同様の問題が生じる可能性があります。
テレビの問題の本質は「映像メディアそのもの」より「受動的な視聴時間が長すぎること」と「親との双方向のやりとりが減ること」にあります。
WHOは2歳未満の子どもへのスクリーンタイム(テレビ・スマートフォン含む)をゼロ、2〜5歳では1日1時間以内を推奨しています。
特に0〜2歳の脳は、画面よりもリアルな人間との双方向のやりとりから圧倒的に多くを学びます。
画面の中の大人が話しかけても、子どもの脳はそこから言語・感情・社会性を学ぶことができません。
リアルな親の声・表情・スキンシップ・応答が、この時期の脳に最も必要な刺激です。
このように、子育てにテレビなしが良いかどうかは、テレビを何で置き換えるかによって大きく変わります。
テレビなしが脳の発達に与えるメリットを、次で詳しく見ていきます。
子育てにテレビなしが脳の発達に与えるメリット
子育てにテレビなしで取り組むことで、子どもの脳の発達に複数のメリットが生まれます。
集中力・注意力の発達
テレビは次々と映像・音・刺激が切り替わるため、一つのことに集中する力を養いにくい特性があります。
テレビなしの環境では、子どもは一つの遊び・絵本・体験に長く集中するようになります。
集中力は前頭前野の発達と深く関わっており、この力が育つことで学習・対話・問題解決能力の土台が形成されます。
イメージ力・創造性の発達
テレビは映像がすべて出来上がっているため、子どもが自分でイメージを作る必要がありません。
テレビなしの環境では、子どもは自分の頭の中でイメージを作りながら遊び・物語を楽しみます。
右脳教育が大切にしているイメージ力は、まさにこうした「映像のない体験」の中で育まれます。
絵本の読み聞かせは、文字を聞きながら頭の中で映像を作るため、テレビより脳への刺激がはるかに豊かです。
親子の対話時間の増加
テレビがない環境では必然的に、子どもが親に「一緒に遊ぼう」「これ何?」と働きかける場面が増えます。
この双方向のやりとりが、言語発達・感情調節・社会性の土台をつくります。
親との対話から生まれる「問いと応答」が、テレビでは得られない最も豊かな脳への刺激です。
睡眠の質の向上
就寝前のテレビ・スクリーン使用は、メラトニン(睡眠ホルモン)の分泌を抑制し、睡眠の質を低下させます。
テレビなしの環境では、子どもの睡眠リズムが整いやすく、深い睡眠による脳の回復・記憶の定着が促進されます。
このように、子育てにテレビなしで取り組むことで、子どもの脳の発達に複数のメリットが生まれます。
一方でテレビなしが難しい場面もあります。次でその対処法を見ていきます。
子育てにテレビなしが難しい場面とその対処法
子育てにテレビなしで取り組もうとしても、現実的に難しい場面があります。
それぞれの状況に合った対処法を知っておくことで、テレビなしを無理なく続けやすくなります。
家事・料理の時間に子どもがぐずる
テレビをつけないと子どもがずっとまとわりついて家事ができないという状況は、多くの親が経験します。
対処法として、子どもをキッチンに連れてきて「お手伝い」させることが有効です。
野菜を洗う・混ぜる・並べるなど、年齢に応じた簡単な関わりが、子どもの集中を引き出しながら五感を刺激します。
また、安全な場所でのひとり遊びを育てることも重要です。
0〜1歳から「少しの間一人で遊べる力」を育てておくと、テレビなしでも家事ができる時間が自然に生まれます。
外出先・移動中の時間つぶし
電車・車での移動中にスマートフォンやタブレットを渡さないと子どもが騒ぐという状況も多いです。
代替手段として、絵本・シール遊び・指人形・窓の外を一緒に見て話すことが有効です。
「あ、犬がいる」「あの建物は何だろう」という親子の会話が、移動中の最高の脳への刺激になります。
子どもが友達との話題についていけない
テレビなしで育った子どもが、友達のアニメ・キャラクターの話についていけないという悩みも出てきます。
完全にシャットアウトするより「週末に1〜2本だけ」など時間を限定して見せる方が、社会性の観点からは現実的です。
このように、子育てにテレビなしで取り組もうとしても、現実的に難しい場面があります。
テレビなしの環境で大切にしたい代わりの関わり方を、最後に見ていきます。
テレビなしの子育てで大切にしたい代わりの関わり方
テレビなしの子育てで最も大切にしたい代わりの関わりは、子どもとの双方向のやりとりを増やすことです。
テレビをやめること自体が目的ではなく、テレビがなくなった時間を「脳の発達に最適な体験」で満たすことが本来の目的です。
右脳教育が大切にしている関わりは、テレビなしの子育てにそのまま活きます。
- 絵本の読み聞かせ(1日15〜20分・繰り返しが効果的)
- 五感を使った感覚遊び(砂・水・粘土・自然素材)
- 音楽・歌・リズム遊び
- フラッシュカードなどのイメージトレーニング
- 外遊び・自然とのふれあい
- 「なぜ?」「どう思う?」という問いかけの会話
これらはすべて、テレビが与える受動的な刺激より、脳の神経回路を豊かに広げる双方向の体験です。
テレビなしの子育てを選ぶことは、子どもに「退屈」を与えることでもあります。
退屈は子どもの脳にとって悪いことではなく、「自分で何かを生み出す力」を育てる貴重な時間です。
「何もしない時間」の中で、子どもは自分の興味・想像力・創造性を発見していきます。
このように、テレビなしの子育てで最も大切にしたい代わりの関わりは、子どもとの双方向のやりとりを増やすことです。
監修

略歴
| 2017年 | 本田右志理事長より右脳記憶教育講座を指南、「JUNKK認定マスター講師」取得 |
|---|---|
| 2018年 | 幼児教室アップルキッズをリビングサロンとして開講 |
| 2020年 | 佐々木進学教室Tokiwaみらい内へ移転、「佐々木進学教室幼児部」として再スタート |
| 2025年 | 一般社団法人 日本右脳記憶教育協会(JUNKK)代表理事に就任 |



