「読み聞かせはいつから始めればいいのか」「まだ言葉もわからない赤ちゃんに読んでも意味があるのか」と疑問に思っている親御さんは多いのではないでしょうか。
「早く始めたほうがいい」と聞いたことはあるけれど、具体的にいつからどうすればいいのかわからないまま、なんとなく始められずにいる方もいるはずです。
読み聞かせをいつから始めるべきかを正しく知ることで、今日から迷わずスタートできるようになります。
読み聞かせはいつから始めるの?
読み聞かせは生まれた直後から始めることができ、早ければ早いほど子どもの脳と言語発達に豊かな刺激を与えることができます。
「言葉がわかるようになってから」「ちゃんと聞けるようになってから」と思いがちですが、それは誤解です。
赤ちゃんは生まれた直後から音・声・リズムを感じとる能力を持っており、絵本の言葉やストーリーではなく、親の声のトーン・温もり・リズムそのものが脳への刺激になります。
実際に胎教として妊娠中から読み聞かせを始める方もいますが、脳科学的には生後から本格的に効果が出始めるとされています。
生後すぐからの読み聞かせは、言語の土台となる「音のシャワー」を浴びせることになります。
「どうせわからない」ではなく、「わからなくても脳に届いている」という理解が、読み聞かせを早く始める最大の理由です。
ただし、「いつから始めないと手遅れ」ということはなく、2歳でも3歳でも始めるメリットは十分にあります。
「今からでは遅い」と思って始めないことが最もよくない選択であり、今この瞬間が一番早いスタートです。
このように、読み聞かせはいつからでも始められますが、早く始めるほど脳と言語発達に与える刺激が豊かになります。
次の段落では、月齢・年齢別の始め方を詳しく解説します。
月齢・年齢別の読み聞かせの始め方
読み聞かせは月齢・年齢によって子どもの反応や楽しみ方が変わり、それぞれの発達段階に合った関わり方があります。
「この年齢ではどんな本を選べばいいか」「どれくらいの時間読めばいいか」という疑問も、発達段階を知ることで自然と見えてきます。
0〜3ヶ月(新生児期)
この時期の赤ちゃんはまだ視力が弱く、絵の内容よりも親の声そのものが最大の刺激になります。
コントラストがはっきりした白黒・赤などのシンプルな絵本が視覚的な刺激になりますが、どんな本でも構いません。
1冊読み切ることを目指すより、「今日はこのページだけ」という気楽さで、声を出すことを習慣にすることが大切です。
1日1〜2分でも十分です。授乳中や眠りにつく前など、ルーティンの中に組み込むと続けやすくなります。
4〜6ヶ月
声に反応し、顔を向けるようになる時期です。
親の声に興味を持つようになり、読み聞かせ中に目が合うことが増えてきます。
「ばあ」「わんわん」など、繰り返しのリズムがある言葉の絵本が喜ばれやすい時期です。
仕掛け絵本や布絵本など、触ることができるものも楽しめるようになります。
7〜12ヶ月
指差しが始まり、絵の中のものを認識し始める時期です。
「これは何?」と指でさして親が答えるやり取りが、言語発達に大きな効果をもたらします。
「ぶーぶー」「わんわん」など擬音語・擬態語が多い絵本・動物や乗り物が出てくる絵本が楽しめるようになります。
この時期は絵本を舐める・破るということも多いですが、これも探索行動のひとつです。絵本を触ること自体が学びになっています。
1〜2歳
言葉が増え始め、お気に入りの本を「また読んで」と繰り返し求めるようになる時期です。
同じ絵本を何十回も読まされることがありますが、これは子どもの脳が言語パターンを定着させている重要なプロセスです。
「また同じ本か」と思わず、何度でも同じ本を喜んで読んであげることが、この時期の最も重要な読み聞かせの関わり方です。
簡単なストーリーがある絵本・繰り返しの言葉が出てくる絵本が特に楽しめます。
2〜3歳
語彙が急速に増え、ストーリーへの理解が深まる時期です。
読み聞かせ中に「これ何?」「なんで?」という質問が増えてきます。
質問に丁寧に答えながら読むことが、語彙力と思考力の発達を促します。
少し長いストーリーのある絵本・身近な場面が描かれた絵本・感情が豊かに描かれた絵本が楽しめるようになります。
4〜6歳
読み聞かせを聞きながら、話の展開を予測したり、登場人物の気持ちを考えたりできるようになる時期です。
「次はどうなると思う?」「○○はなんで悲しかったんだと思う?」という問いかけを交えながら読むことで、思考力・共感力が育ちます。
物語性のある絵本・少し長めの絵本・シリーズものの絵本も楽しめるようになります。
就学前は文字への興味が出てくる時期でもあり、読み聞かせを通じた文字への親しみが就学準備にもなります。
このように、月齢・年齢によって読み聞かせの楽しみ方と効果的な関わり方は変わり、発達段階に合わせた絵本選びと関わりが大切です。
次の段落では、読み聞かせを始めるときのポイントを解説します。
読み聞かせを始めるときのポイント
読み聞かせを始めるときに最も大切なポイントは、完璧を目指さず・毎日短くても続けることです。
「ちゃんとやらなければ」「上手に読まなければ」という気負いが、読み聞かせを続けにくくする最大の原因になります。
1日1冊・1〜5分で十分
長時間読む必要はありません。
1日1冊、1〜5分の読み聞かせで十分な効果があります。
「毎日少しずつ」という積み重ねが、子どもの脳に与える刺激の総量を大きくしていきます。
上手に読まなくていい
「棒読みになってしまう」「感情を込めて読むのが難しい」という心配は不要です。
子どもにとって大切なのは、大好きな親が自分に向けて声を出してくれているという体験そのものです。
うまく読めなくても、親の声・温もり・一緒にいる時間が子どもの安心感と言語発達の土台になります。
就寝前のルーティンに組み込む
「お風呂→歯磨き→読み聞かせ→消灯」という流れを毎日のルーティンにすることで、読み聞かせが「眠る前の儀式」として定着しやすくなります。
習慣化することで「今日はやらなくていいか」という迷いがなくなり、長く続けやすくなります。
子どもが選んだ本を尊重する
「教育に良い本を読ませなければ」と親が本を選ぶより、子どもが自分で「これ読んで」と持ってきた本を読むことが、読み聞かせへの興味を育てます。
親が良いと思う本より、子どもが喜ぶ本を読むことが、読み聞かせを楽しい時間にするための最優先事項です。
スマートフォンを置いて向き合う
読み聞かせ中にスマートフォンを見ながら読んでいると、子どもはその視線の方向をすぐに感じとります。
「ちゃんと見てもらえている」という安心感が、読み聞かせの質を高める最も重要な要素です。
読み聞かせを始めるときのポイントは、完璧を目指さず・毎日短くても続け・子どもが喜ぶ本を選ぶことです。
次の段落では、読み聞かせを長く続けるための工夫を解説します。
読み聞かせを長く続けるための工夫
読み聞かせを長く続けるために最も大切なことは、「できない日があっても大丈夫」というゆるさを持ちながら、習慣の仕組みを作ることです。
「毎日やらなければ」というプレッシャーが、読み聞かせをやめてしまう最大の原因になります。
「できなかった日」を責めない
忙しくてできない日・疲れてできない日は必ずあります。
「昨日できなかったから今日は2冊読もう」ではなく、「できない日があっても、またできるときに続ければいい」という姿勢が長続きの秘訣です。
図書館を積極的に活用する
毎回本を購入するとコストと手間がかかりますが、図書館を活用することで費用をかけずに多くの本を試すことができます。
週に1度図書館に行って子どもが好きな本を選ぶ習慣を作ることで、読み聞かせへの興味が持続しやすくなります。
親自身が読み聞かせを楽しむ
「義務でやっている」という気持ちは子どもに伝わります。
「この本面白そう」「一緒に読んでみようか」という親の楽しむ姿勢が、子どもの本への興味を引き出す最大のモデルになります。
子どもの反応を楽しむ
「笑った」「真剣に聞いていた」「怖がった」「同じ本をまた読んでという」という子どもの反応を記録したり、SNSに残したりすることで、読み聞かせが親自身にとっても楽しい時間になります。
成長を見守る視点を持つ
0歳のころは絵本を舐めていた子が、2歳では「また読んで」と持ってくるようになり、4歳では「この子なんで泣いてるの?」と登場人物の気持ちを考えるようになる。
この成長の過程を見守ることが、読み聞かせを長く続ける最大のモチベーションになります。
読み聞かせを長く続けるためには、ゆるさを持ちながら習慣の仕組みを作り、親自身が楽しむことが最も大切な工夫です。
監修

略歴
| 2017年 | 本田右志理事長より右脳記憶教育講座を指南、「JUNKK認定マスター講師」取得 |
|---|---|
| 2018年 | 幼児教室アップルキッズをリビングサロンとして開講 |
| 2020年 | 佐々木進学教室Tokiwaみらい内へ移転、「佐々木進学教室幼児部」として再スタート |
| 2025年 | 一般社団法人 日本右脳記憶教育協会(JUNKK)代表理事に就任 |


