子育てに向いてない人かもしれないと感じて、深夜に声も出せず泣いたことはありませんか。
「こんな親でごめんね」「もっとうまくやれるはずなのに」という気持ちを、誰にも言えずに抱えてしまっているパパ・ママも少なくないでしょう。
しかしその感情は、子どもへの愛情が深く、真剣に向き合い続けているからこそ生まれる苦しさです。
子育てに向いてない人なんていない——今日はそのことをあなたにぜひ知っておいてほしいと思います。
子育てに向いてない人なんていない?
子育てに向いてない人は、実際には存在しないというのが、多くの専門家が共通して示す答えです。
発達心理学者のドナルド・ウィニコットは「完璧な親は存在しないし、存在する必要もない。子どもに必要なのはほどよく応答してくれる親だ」と述べています。
完璧な親が「向いている親」なら、世界中に向いている親は一人もいません。
「子育てに向いてない」と感じる人ほど、実は子どもへの愛情が深く、真剣に向き合っている親であることがほとんどです。
手を抜いている親は「向いてない」とは感じません。
「向いてない」と感じるのは、理想と現実のギャップを埋めようと必死に努力しているからです。
脳科学的に見ると、慢性的な睡眠不足・ストレス・孤独感が続く育児環境では、感情コントロールを担う前頭前野の機能が低下します。
前頭前野が疲弊した状態では、怒りやすくなる・落ち込みやすくなる・自己批判が強くなるという状態が起きます。
「向いてない」と感じる多くの場面は、親の性格や素質の問題ではなく、脳が疲弊した状態で起きている反応です。
このように、子育てに向いてない人は、実際には存在しないというのが、多くの専門家が共通して示す答えです。
では、なぜ向いてないと感じやすい人がいるのか、次で見ていきます。
子育てに向いてないと感じやすい人の特徴とその理由
子育てに向いてないと感じやすい人には共通した特徴がありますが、それらはすべて向いていない証拠ではなく真剣に向き合っている証拠として捉えることができます。
完璧主義・責任感が強い
「こうあるべき親」という高い理想を持っている人ほど、現実とのギャップに苦しみやすくなります。
完璧主義の人は、子どもに怒ってしまった・泣かせてしまった・思うように関われなかったという場面を「自分が向いていない証拠」として受け取ってしまいます。
しかし、高い理想を持っていること自体は、子どもへの深い愛情の表れです。
自分の時間・自律性を大切にするタイプ
育児前は自分のペースで仕事や生活ができていた人が、子どもが生まれて「自分の時間がまったくない」という状態に強いストレスを感じることがあります。
これは性格の問題ではなく、自律性の欲求が強い人間として自然な反応です。
「子どもより自分の時間を優先したい」と思う瞬間があっても、それはあなたが冷たい親だということではありません。
孤立した環境で育児をしている
一人で育児を担っている・パートナーの協力が得られない・頼れる人が周りにいない——こうした孤立した環境は、「向いてない」という感覚を強めます。
人間の脳はもともと集団で子育てをするように設計されており、一人で育児をすることは生物学的に非常に負荷が高い状態です。
孤立した環境で「向いてない」と感じるのは、環境の問題であって、あなたの素質の問題ではありません。
HSP(感覚処理感受性が高い)傾向がある
子どもの泣き声・感情の激しさ・騒がしさに強いストレスを感じるHSP気質の人は、育児の感覚的な負荷が他の人より大きくなります。
「こんなことでストレスを感じるのはおかしい」と自分を責めてしまいますが、感覚の敏感さは生まれ持った特性であり、変えることができないものです。
このように、子育てに向いてないと感じやすい人には共通した特徴がありますが、それらはすべて向いていない証拠ではなく真剣に向き合っている証拠として捉えることができます。
今日からできることを、次で見ていきます。
子育てに向いてないと感じたときに今日からできること
子育てに向いてないと感じたときに今日からできることは、向いてないという感情を打ち消そうとするのをやめることです。
「向いてない」という感情を否定しようとすると、かえってその感情が強くなります。
「今、向いてないと感じている。それはこれだけ真剣に向き合っているからだ」と、感情をそのまま受け取ることが最初の一歩です。
次に有効なのは、「向いてないと感じる場面」を具体的に書き出すことです。
「子どもが泣き止まないとき」「夕方に余裕がなくなるとき」「睡眠不足が続いているとき」——場面を特定すると、「自分が育児に向いていない」ではなく「この状況が自分を消耗させている」という正確な理解ができます。
問題は自分の素質ではなく、特定の状況への対処法の問題として捉え直すことで、解決策が見えてきます。
また、「向いてないと感じている」ことを誰かに言葉で伝えることも重要です。
パートナーに・友人に・子育て支援センターの相談員に——「今しんどい」と声に出すことで、脳の扁桃体の過活動が抑制され、状態が落ち着き始めます。
一人で抱え込むことが、「向いてない」という感覚をさらに強化します。
このように、子育てに向いてないと感じたときに今日からできることは、向いてないという感情を打ち消そうとするのをやめることです。
最後に、向いてないと感じる自分への向き合い方を見ていきます。
子育てに向いてないと感じる自分を責めないために
子育てに向いてないと感じながらも今日も子どものそばにいるあなたは、すでに十分に親としての役割を果たしています。
自己批判はストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を増加させ、前頭前野の機能をさらに低下させます。
「向いてない自分を責める」という行為そのものが、翌日さらに向いてないと感じやすい状態をつくっています。
右脳教育が大切にしている「子どもへの6つのまなざし」の一つに、「今のままで大丈夫と丸ごと受け入れる」という視点があります。
これは子どもへのまなざしと同時に、向いてないと感じながらも今日も子どものそばにいるあなた自身へのまなざしでもあります。
向いてないと感じながらも、今日子どもの食事を作った・抱っこした・名前を呼んだ——それだけで、あなたは十分に親としての役割を果たしています。
もし「消えてしまいたい」「子どもに会わせたくない自分がいる」という気持ちが強くなっているなら、一人で抱え込まず今すぐ地域の保健師・かかりつけ医・子育て支援センターに相談してください。
このように、子育てに向いてないと感じながらも今日も子どものそばにいるあなたは、すでに十分に親としての役割を果たしています。
監修

略歴
| 2017年 | 本田右志理事長より右脳記憶教育講座を指南、「JUNKK認定マスター講師」取得 |
|---|---|
| 2018年 | 幼児教室アップルキッズをリビングサロンとして開講 |
| 2020年 | 佐々木進学教室Tokiwaみらい内へ移転、「佐々木進学教室幼児部」として再スタート |
| 2025年 | 一般社団法人 日本右脳記憶教育協会(JUNKK)代表理事に就任 |









