トイトレのやり方やコツがわからなくて、どこから始めればいいか迷っているパパ・ママは多いでしょう。
「おまるがいいのか補助便座がいいのか」「声かけはどうすればいいのか」「失敗したときどう対応すればいいのか」——わからないことだらけの中で、手探りで進めているご家庭も多いはずです。
ポイントを押さえることで、子どもにとっても親にとっても無理のないペースで進められるようになります。
トイトレのやり方とコツを基本から丁寧に解説しますので、今日から迷わず進めるヒントにしてください。
トイトレのやり方とコツは?
トイトレのやり方とコツを一言で表すなら、「子どものリズムを知って・タイミングを掴んで・成功体験を積み重ねる」の3ステップです。
この3ステップを順番に進めることで、子どもが無理なく・自然に・自信を持っておむつを卒業できるようになります。
多くの家庭でトイトレがうまくいかない理由は、このステップを飛ばして「とにかくトイレに座らせる」ことに集中してしまうことにあります。
トイトレの最初の一歩は、子どもを変えようとすることではなく、子どもの排泄のリズムと状態を「知ること」から始まります。
また、トイトレの成功の鍵は「環境」と「親の関わり方」にあります。
子どもが「トイレは楽しい・安心できる場所」と感じられる環境を整え、失敗しても責めない・成功したら全力で喜ぶという関わりを続けることで、子どものトイレへの意欲が自然と育まれます。
なお、トイトレを始める目安の時期は1歳半〜2歳ごろですが、月齢より子どもの発達サインを優先することが重要です。
おしっこの間隔が2時間以上あく・「出た」「でそう」を伝えられる・大人のトイレに興味を示す——これらのサインが複数揃ったときが、その子にとってのスタートタイミングです。
このように、トイトレのやり方とコツを一言で表すなら、子どものリズムを知ってタイミングを掴んで成功体験を積み重ねる3ステップです。
3つのステップの具体的な内容を、次で詳しく見ていきます。
トイトレの基本的な進め方・3つのステップ
トイトレの基本的な進め方は、3つのステップを順番に踏むことでスムーズに進みます。
焦らず一つひとつのステップを丁寧に進めることが、最終的に最も早くおむつ卒業につながります。
ステップ1:排泄リズムを把握する
最初の2〜3日間は、子どもがいつおしっこ・うんちをしているかを記録します。
おむつを確認して「今濡れた」「今うんちした」という時間を書き留めることで、子どもの排泄間隔と排泄サインが見えてきます。
おしっこの間隔が2時間以上あいている場合、トイトレ開始の準備が整っているサインです。
また、排泄前の子どものサインを観察します。
- 動きが止まる・じっとする
- 足をもじもじさせる
- 表情が変わる・顔が赤くなる
- しゃがみ込む
これらのサインを把握しておくことで、「今だ」というタイミングでトイレに誘えるようになります。
この記録のステップを飛ばして始めると、タイミングが合わず失敗が続き、子どもも親も消耗してしまいます。
記録の際は、スマートフォンのメモアプリや専用のトイトレ記録アプリを使うと便利です。
2〜3日記録するだけで、「この子は起きて30分後と食後1時間後にほぼ必ずおしっこする」というパターンが見えてきます。
ステップ2:タイミングを決めてトイレに誘う
排泄リズムを把握したら、「出やすいタイミング」でトイレに誘います。
起床後・食事後・昼寝後・外出前・入浴前が、特におしっこが出やすいタイミングです。
「トイレに行こう」という声かけより、「一緒にトイレ行ってみよう」「ちょっと座ってみようか」という誘い方の方が、子どもは受け入れやすくなります。
座って何も出なくても、「座れたね、えらかったね」と褒めることが重要です。
「出なかった」ではなく「座ることができた」という体験を積み重ねることが、次の成功への橋渡しになります。
誘う間隔は最初は1〜2時間おきが目安です。
子どもの排泄リズムをつかんできたら、間隔を調整していきます。
このステップでは、5〜10回に1回成功すれば十分です。
「毎回成功しなければ」と思うと親も子もプレッシャーになります。
また、外出先でのトイレも早い段階から慣れさせておくことが重要です。
慣れないトイレを怖がる子も多いので、携帯用補助便座の活用や「ここにもトイレがあるよ」と事前に伝える声かけが有効です。
外出前に必ずトイレを済ませる習慣をつけることで、外出先での失敗も大幅に減ります。
ステップ3:成功体験を積み重ねて自立へ
トイレで成功したときは、思い切り喜ぶことが最も重要なコツです。
「やったー!すごい!」と親が全力で喜ぶことで、子どもの脳に「トイレで成功すると嬉しいことがある」という記憶が刻まれます。
この「成功→喜び」という回路が繰り返されることで、子どものトイレへの意欲が高まっていきます。
成功が安定してきたら、トレーニングパンツ(少し濡れる感覚がわかる布パンツ)に移行します。
「濡れると気持ち悪い」という感覚が、次はトイレでという動機づけになります。
布パンツへの移行は、成功率が7〜8割程度になってからが目安です。
それ以前に移行すると、失敗が続いて親も子も消耗してしまいます。
最終的に「おしっこが出そう」と自分から伝えられるようになったら、トイトレはほぼ完了です。
なお、夜のおむつ外れは昼間より遅れることが多く、3〜5歳ごろまでかかるケースも珍しくありません。
夜間の排尿コントロールは脳の発達によるものであり、昼間のトイトレとは別に考えることが大切です。
夜おむつが朝まで濡れていない日が2週間程度続いたら、夜の布パンツへの移行を検討するタイミングです。
このように、トイトレの基本的な進め方は3つのステップを順番に踏むことでスムーズに進みます。
各ステップをスムーズに進めるコツを、次で詳しく見ていきます。
トイトレをスムーズに進めるコツ
トイトレをスムーズに進めるコツは、環境・声かけ・タイミングの3点を整えることです。
どれか一つが欠けても、トイトレは思うように進みません。
逆に3点が揃っていれば、子どもは自然とトイレを覚えていきます。
声かけのコツ
トイトレで最も重要な声かけのコツは、「ポジティブな言葉だけを使うこと」です。
「早くしなさい」「まだできないの?」「なんで教えなかったの?」——これらの言葉は、子どものトイレへの恐怖感とプレッシャーを生み出します。
脳科学的に見ると、恐怖やストレスの中では子どもの脳の「学習回路」が閉じてしまいます。
子どもが新しいスキルを身につけるのは、安心とリラックスの中だけです。
効果的な声かけの例:
- 「トイレ行ってみようか、一緒に行こう」(命令ではなく誘い)
- 「座れたね、えらかったね」(出なくても褒める)
- 「出たね、すごい!」(全力で喜ぶ)
- 「出ちゃったね、次はトイレでしようね」(失敗しても責めない)
- 「おしっこ出そうだったら教えてね」(自分から伝えることを促す)
また、「うんち」「おしっこ」を隠語や特別な言葉にしているご家庭では、子どもが混乱することがあります。
正式な言葉(おしっこ・うんち)を使う方が、子どもにとって伝えやすくなります。
環境づくりのコツ
子どもがトイレを「楽しい・安心できる場所」と感じられる環境づくりが、トイトレ成功の土台になります。
- 補助便座・踏み台を用意して、足がしっかりつく状態にする(安心感・力が入りやすい)
- 子どもが好きなキャラクターのポスターをトイレに貼る
- トイレでだけ読める絵本を置く
- 成功したらシールを貼る「トイトレシート」を作る
- 「ここはおしっこをするところ」と繰り返し伝えて認識させる
おまると補助便座のどちらがいいかは、子どもの好みで決めて構いません。
足がしっかり床につくおまるを安心する子・大人と同じトイレの方がやる気が出る子など、個人差があります。
両方試してみて、子どもが「こっちがいい」と示す方を選ぶことが最善です。
また、男の子の場合、最初は座って排尿を覚えさせることが一般的です。
立ってする練習は、座ってできるようになってから始めることで、混乱なくスムーズに移行できます。
ご褒美シールの活用も多くの家庭で効果的です。
トイレで成功するたびにシールを貼るという仕組みが、子どもの達成感とモチベーションを高めます。
ただし、シールがなければやらない状態にならないよう、成功が安定してきたら徐々にフェードアウトさせることが大切です。
タイミングのコツ
トイトレのタイミングで最も重要なのは「出やすいタイミング」に誘うことです。
起床後30分以内・食後20〜30分・昼寝後・入浴前が、おしっこが出やすいタイミングです。
これらのタイミングに合わせてルーティン化することで、子どもの脳に「このタイミングでトイレに行く」という習慣が形成されます。
また、「今おしっこしたそう」というサインを見逃さないことも重要です。
動きが止まる・もじもじする・表情が変わるなどのサインを見つけたら、すぐに「トイレに行こう」と声をかけてください。
このように、トイトレをスムーズに進めるコツは、環境・声かけ・タイミングの3点を整えることです。
やってはいけないことを知ることも、トイトレ成功の重要な鍵です。次で見ていきます。
トイトレでやってはいけないこと
トイトレでやってはいけないことを知ることで、よくある失敗パターンを避けることができます。
叱る・怒る
失敗したときに叱ることは、トイトレの最大のNGです。
叱られた記憶がトイレへの恐怖として脳に刻まれると、トイレ自体を嫌がるようになります。
実際に、叱られたことがきっかけで便秘になる・おしっこを我慢するようになるケースも報告されています。
失敗しても「出ちゃったね、次はトイレでしようね」と静かに・淡々と伝えることが正しい対応です。
他の子と比べる
「○○ちゃんはもうパンツなのに」という比較は、子どもにとっても親にとっても百害あって一利なしです。
トイトレの完了時期には個人差があり、2歳で完了する子もいれば4歳近くまでかかる子もいます。
その差はその子の脳と体の発達の速度の違いであり、「良い・悪い」の問題ではありません。
焦って詰め込む
「今日中に教えなければ」「週末で終わらせよう」という焦りは、子どもへのプレッシャーになります。
トイトレはマラソンです。短期集中ではなく、毎日少しずつ積み重ねる方がはるかに効果的です。
子どもが明らかに嫌がっているのに続ける
子どもがトイレを強く嫌がっているときは、一時中断することが最善です。
嫌がっているのに続けると、トイレそのものへの拒否感が強くなります。
2〜4週間ほど間を置いてから再開すると、スムーズに進むことが多いです。
このように、トイトレでやってはいけないことを知ることで、よくある失敗パターンを避けることができます。
トイトレが進まないときに確認すべきことを、最後に見ていきます。
トイトレが進まないときに見直すべきポイント
トイトレが進まないときに見直すべきポイントは、「子どもの発達の準備が整っているか」を再確認することです。
トイトレが思うように進まない最大の原因は、子どもの脳と体の発達がまだトイトレに対応できる段階に達していないことです。
以下の点を確認してください。
- おしっこの間隔が2時間以上あいているか
- 「出た」「出そう」を何らかの形で伝えられるか
- 大人のトイレに興味を示しているか
- 自分でパンツの上げ下げができるか
これらのサインが揃っていない場合、もう少し待つことが最善の対応です。
「もっとやれば進む」ではなく「準備が整うまで待つ」という判断が、結果的に最短でおむつ卒業につながります。
進まない理由として、環境変化のストレスも挙げられます。
引越し・弟妹の誕生・入園・転園などの変化があった場合、一時的にトイトレが後退することは正常な反応です。
環境が落ち着いてから再開することで、スムーズに進むことがほとんどです。
また、うんちだけトイレでできないケースも多く見られます。
うんちは立ったりしゃがんだりする特定の姿勢や場所と結びついていることが多く、「トイレでするのが怖い」という心理的な壁があることがほとんどです。
無理に急かさず、まずはおまるやトイレに座った状態でうんちをしてもいいという環境をつくり、徐々に移行していくことが有効です。
このように、トイトレが進まないときに見直すべきポイントは、子どもの発達の準備が整っているかを再確認することです。
監修

略歴
| 2017年 | 本田右志理事長より右脳記憶教育講座を指南、「JUNKK認定マスター講師」取得 |
|---|---|
| 2018年 | 幼児教室アップルキッズをリビングサロンとして開講 |
| 2020年 | 佐々木進学教室Tokiwaみらい内へ移転、「佐々木進学教室幼児部」として再スタート |
| 2025年 | 一般社団法人 日本右脳記憶教育協会(JUNKK)代表理事に就任 |









